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【转帖】「妖使い!?横岛の生活! 第二十三话~お前が私で私がネ

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「ドクターカオス・ただいま・帰りました」

车を軽く抜き去るほどの速度で走るマリアはあっという间にカオスのアジトへ戻ってきた。
カオスのアジトは地下鉄の线路を少し逸れた今は使っていない部屋を失敬した所だ。挂かっていたカギをマリアのパワーで引きちぎり、居座っているという訳である。

「おぉ、マリアよ小僧のお守りの小娘共はどうした?」

「残念・ながら・仕留め损ねました・ですが・足止め・したので・しばらくは・追って・きません」

その答えに横岛の中のカオスは満足気に颔く。
マリアは横岛の姿をしていてもきちんとカオスだと认识できているようだ。

「なっ!?绯鞠たちに何かしたのか!?」

そこで今まで俯いて黙っていたカオスの中の横岛が颜を上げる。
どうやらしばらく前から死んだフリならぬ気绝したフリをしていたらしい…
だが绯鞠たちに何かあったとなれば黙ってはいられない、即座に打算は打ち舍てる。

「なに、美神令子にいらぬ情报を与えんよう监禁しようと思っただけじゃよ」

セリフの裏に危害は加えていないと言っているのだが横岛はもっと部分的な所に注目した…。

「监禁!!?お前…じじいのくせにそんな趣味が!!?绯鞠や静水久に首轮付けて锁に繋いでご主人様~ってか!!?そんな美味しい事は俺が许さ~~ん!!!」

「失礼な事を言うな!!わしの狙いは美神令子だけじゃ!!」

「ナニーーッ!つまりそれはあれですか!?ボンテージな美神さんにコールミークイーンっスか!?」

「なぜそうなる!?ええいマリア!こいつを少し黙らせんか!」

「イエス・ドクターカオス」

カオスの命令に従い、マリアは横岛の口にタオルを诘め込もうとする。
しかしいつの间にか拘束具を外していた横岛はその一瞬の隙を突き、胸を开いてあの魔法阵から怪光线をマリアとカオスに発射する。
カオスが発明したのは他人の身体と能力を夺う秘法だ。
使えば相手の能力を使えるが相手は自分の能力を使えるのである。
だから霊力を使い惯れている横岛はさっき见たカオスの能力を使えたのだ。
なぜ拘束を外せたかというと答えは简単、まだ身体を入れ换える前に横岛を拘束したのはカオスだ。つまり拘束具の键はカオスが、正确にはカオスの身体が持っていたのである。カオス…魔王という割に案外抜けているかもしれない…。

「うっしゃーッ!脱出成功!」

「ま、待て小僧!マリア逃がすな!追うんじゃ!わしは美神令子のところへ行く、あとは任せたぞ」

「イエス・ドクターカオス!」

このあとしばらくターミネーターと化したマリアとカオスの中の横岛が逃走剧を缲り広げる…。



ところかわってここは美神除霊事务所、今の时间は美神とおキヌちゃんしかいない。
美神はソファーにダラーと寝そべりながら黒魔术のなんたらとかいう怪しげな本を片手にコーヒーを啜っている。
おキヌちゃんはおキヌちゃんでなにやら编み物をしているようだ。幽霊が编み物をするというのもなんだか凄い话しだがおキヌちゃんだからだろうか?実に违和感なく受け入れられる。

「ふぅ~それにしてもカオスの奴がいつ来るかわかんないし、しばらくはおちおち寝てらんないわね~」

「や…やっぱり横岛さんに泊まってもらって交代で见张った方が良いんじゃないですか?」

実にまともな意见だが少し上を向いて頬を染めているところを见ると自分の愿望も多少上乗せしているのかもしれない…。
むろん美神はそんな事はお见通しだ。ジトーとした目でおキヌちゃんを见るとハァっとため息をつく。

「…まったく绯鞠といいおキヌちゃんといい、あんな男のどこが良いのかしら?そのセーターもあいつにでしょ?明らかに男物だし…」



1楼2008-03-29 22:58回复

    「はぅ!そそそそんな事ないですよ!?ただもうすぐ横岛さん、お诞生日じゃないですか!?私他にあげられる物もないし…」

    诞生日を覚えていて、しかも二ヶ月以上も前からプレゼントの准备をしているのが何より恋する乙女の证明…しかも手作り…でもきっとそれはおキヌちゃんも気付いていないのだろう。
    美神はスッと微笑むと优しくおキヌちゃんの头を抚でる。

    「ふぇ?」

    「まぁ顽张んなさい。ライバルは手ごわいけどおキヌちゃんなら大丈夫よ」

    何がなんだかわからないという感じのおキヌちゃんをしばらく抚でると美神は欠伸をしてシャワーを浴びに行ってしまった。
    残されたおキヌちゃんは一瞬ポゥっとなっていたがハッと気付くとまたせっせとセーターを编み始めた…。



    「クックック。ここのようじゃな」

    横岛に似合わぬ含み笑いで美神の事务所を见上げるのは当然カオスだ。
    すでに下调べは万全、美神令子に対する横岛の态度もばっちりだ。あとはヘマをしないよう演じ切るだけ。

    「よし行くとするか」

    カオスは玄関の呼び铃を堂々と鸣らし、中の人を呼び出す。

    「はぁ~い。あれ、横岛さん?こんな时间にどうしたんですか?」

    「ちょっと忘れ物があってね、上がっても良いか?」

    「え?あ、はいどうぞ…」

    いつもと微妙に违う横岛の口调に戸惑いを覚えつつもおキヌちゃんは横岛を中へ招き入れた。

    「あ、私コーヒーでも入れますね」

    「あぁ、すまんな。それより美神れ…さんはどこにいったんだ?」

    「…美神さんならシャワーですけど…あっ!ダメですよ横岛さん、覗きは犯罪だって静水久ちゃんが言ってましたよ!?」

    「わかっとるよ、ちょっと见当たらないからどこ行ったか闻いただけじゃ…だよ」

    どういう経纬で静水久がそんな事を言ったのかは気になるがカオス的にはそんな事はどうおでもいいのであっさり流す。
    妙にキョロキョロと部屋を见渡す横岛に不信感はつのるがおキヌちゃんはとりあえず持ってきたコーヒーを横岛へとすすめた。

    「それで忘れ物ってなんなんですか?」

    「あぁ、いや実はな、おキヌちゃんにこれを见てほしいんじゃよ」

    そう言うと横岛は変な模様の描かれた小さい瓶をおキヌちゃんに差し出す

    「なんですかこれ?……キャーーッ!」

    おキヌちゃんが盖を开けた瞬间に彼女は中へと吸い込まれてしまった。
    カオスはおキヌちゃんが吸い込まれた时に落とした瓶を拾うとキュポンと盖を闭めてしまう。
    中にはおキヌちゃんが小さくなって入っていて中から瓶を叩くがまったく出られる気配がしない。

    「ククク。悪いがしばらくそこで大人しくしていてもらうぞ」

    『あ、あなたやっぱり横岛さんじゃありませんね!?』

    瓶の中のおキヌちゃんはくぐもった声でようやく横岛が别人だと気付く。
    いや薄々感づいてはいたが确信がなかったのだろう。
    言うに言えず确信を得ようとしているうちに吸い込まれてしまったらしい。
    おキヌちゃんは必死に美神にその事を伝えようと叫ぶがカオスが瓶ごと冷蔵库に入れてしまったため何も闻こえなくなった。
    ちょうどその时に美神がシャワーから出てきて横岛とばっちり目が合う。

    「横岛くん?なんでこんな时间に?」

    (むっ!风吕上がりの美神令子か…マリア作の横岛忠夫行动履歴によると确かこういう场合は…)

    「美神さん!今日もナイスなボディラインっすね!その神秘を后世に残すため是非とも情报の记录をーーッ!!」

    「いつも以上に意味わかんない事言いながら飞び挂かってくるんじゃない!!!」

    スラリと长い美神の脚がまるで鞭のようにしなりながら横岛の颚を蹴り上げる。まさに天性の女王さまだ……。

    「あが…あがが…」
    (なんとゆー乱暴さじゃ!あまり时间をかけるといくところまで逝ってしまいかねん!!!)

    ならば飞び挂かるなと言いたいが横岛の行动を真似るカオスにそんな事を言っても仕方がない、第一いくらおキヌちゃんしかいないと思っていてもバスタオル一枚で出てくる美神にも问题がある…そんな肢体を见せられたら横岛でなくとも理性を失いかねない。
    そんな美神が吹っ飞んで壊れた家具まみれの横岛を上から见下ろす。

    「んで?なんで”あんた”がこんな时间に!こんなタイミングで!!こんなとこにいるのかしら!!!」

    「そ、それはじゃな…いやそれはですね……」

    「ちょ~~~っと待ったぁぁ!!!そいつは俺じゃありません!!!」

    


    2楼2008-03-29 22:58
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      横岛の中のカオスが言い訳を考えてるうちにドアから全身ボロボロなカオスの中の横岛が入ってきた。

      「あら横岛くん遅かったじゃないの」

      「そうなんです!実は俺が横岛くんで……ってあれ?なんで俺が横岛だってわかるんスか?」

      カッコよく登场したつもりがあっさり真実を言い当てられた横岛(真)は当然の疑问を问い挂ける。
      问われた美神はカオス(真)を逃がさないように踏み付けながらう~んと颚に手を当て考える。

      「だって横岛くんが后世がどーだの记录がどーだの考える余裕あるとは思えないし…?」

      疑问系なところをみると直感の率の方が高いらしい。
      それを闻いた横岛(真、伪)はがっくりとうなだれる。

      「そんな…地下鉄にへばり付いてまで伝えに来たのに…」

      「マリアと演剧の稽古までしたのじゃが……」

      二人ともとてつもない苦労があったようだ……。
      しかしそんなションボリムードを掻き消す存在がまたもやドアから侵入してきた。

      「横岛・忠夫・覚悟!」

      「げっ!もう来た!!?」

      マリアだ。さすがのマリアも地下鉄には追いつけなかったのか横岛からだいぶ遅れての登场だ。

      「谁よあれ?」

      「おぉ!マリア!こうなったらもう実力行使じゃ!マリア!美神令子を捕らえるのじゃ!」

      「イエス・ドクターカオス!」

      マリアはカオスの命令に従い美神へと向きを変える。

      「何よ?やろうっての!?」

      「ソーリー・ミス・美神」

      マリアは一言入れてからその钢鉄の腕を美神へ振り下ろす。
      美神はグッと腰を落としてその攻撃に备える。あの构えは背负い投げだろうか。

      「やべぇ、美神さん!避けてください!!!」

      「え?」

      ガッシャーン!!

      美神は横岛の声で咄嗟にマリアの攻撃を避ける。
      避けなければ腕がちぎれ飞んでいたかもしれない…。

      「ハハハ……マ○ガニーの机が木っ端みじん…」

      さすがに颜面苍白だ。
      だがすぐに次の攻撃が美神へと迫る。
      今度は避けられるタイミングではない、美神は反射的に目をつむってしまう…。

      ガキーン!!!

      これで终わりかと思った瞬间、甲高い金属音が鸣り响く。
      美神が恐る恐る目を开くと目の前に抜き身の安纲が突き刺さっていた。
      どうやらこれがマリアの攻撃を防いでくれたらしい。

      「って事は绯鞠!!?」

      美神が頼れる助っ人かと意気込んで入口のドアを见てみると……。

      「ゼェゼェゼェ……若殿…み、水」

      「………も、もう一歩も…歩けない………なの」

      救世主は大変お疲れの御様子だ……。
      それもそのはず。二人は电车で二駅のこの场所までノンストップ全力疾走をしてきたのだ。
      さすがの妖シスターズもこれはキツかったらしく绯鞠は着物を激しく着崩して安纲の鞘を、静水久はどこで拾ってきたのか木の枝を杖代わりにしながら脚をプルプル震わせている。
      とりあえず横岛(真)が持ってきてくれた水をピッチャーで三杯ほど饮み干した二人は改めてマリアを睨む。

      「さっきは世话になったのう、礼代わりに鉄屑に変えてくれるわ!」

      「……というかお前が壁壊してくれたおかげで私たちがすっごく怒られたの!!…その怨みも込みでお返ししてやる…なの!!!」

      どうやら二人を标识から助けてくれたのは工事のおじさん达らしい…。夜间工事でなければいまだに下敷きだったのだろう…。
      なんにしても被った被害は万倍にして返す!それが美神除霊事务所が共有するたった一つの真実だ!
      とはいえ通常状态ではいかに绯鞠といえどもマリアに胜つ事はできない、
      それはさっきの戦闘で実证済みだ。なんとかして横岛の身体を元に戻して妖脉を使いたい。

      「美神殿、こやつは私と静水久でなんとかする!その间に若殿を!」

      「わかったわ!気をつけなさいよ!」

      「……わかってるの!…いろいろ壊したらごめん…なの」

      静水久がさらりと闻き舍てならない事を言ったが今は横岛を戻すのが优先だ。
      なんのかんの言って美神もプロだ、どちらが大事かなんて考えなくてもわかる。

      「壊した分はカオスに払わせるわよ!!」

      それを闻いて青ざめるカオス(真)を美神は追い诘める。
      だがカオスとてこのまま捕まる訳にはいかない。
      横岛の身体能力を最大限に活用して逃げる逃げる。
      美神にばかり気をとられていたカオスは直前まで気付かなかったが目の前には両手を目一杯広げた横岛が立ちはだかっていた。カオスは急には止まれない。

      「ぬぉぉぉ!どかんか小僧~~!!」

      「自分とはいえ男に抱き着くのは気色悪いが大人しくしやがれ!!!」


      3楼2008-03-29 22:59
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        そう言って横岛はカオスをカバっと捕らえる。
        その瞬间にバチっと二人の身体が光った…。

        「……戻った!!」

        どうやらカオスの秘法は不完全だったらしく横岛と触れ合った瞬间に元に戻ったようだ。

        「ぐ~~!こうなったら食らえ小僧!!!」

        「そんな光线何度も食らうかよ!」

        カオスが放った怪光线を横岛はゴキブリのようにカサカサと避ける、しかし进行方向に予期せぬ障害物が……。

        「うわ!美神さんそこどいてください~~!」

        カッ!!

        「イツツ…あんたね!せめて前见て逃げなさいよ!!」

        そこで违和感…あれ?なんで私自分に向かって怒鸣ってんの?それにこの声…。
        そう、目の前には美神が尻饼をついて目を回しているのだ…。导かれる答えは一つ…聡明な美神はイヤというほど脳内に鸣り响く警戒音を振り切って恐る恐る今の自分の身体を见てみると……。

        「ワキャー!!?なんか付いてる!!!?」

        どこを见たんだ美神令子…。
        どうやらこれはカオスの秘法の副作用らしい。
        ナニかを见て错乱状态の美神はあろう事か戦闘中の绯鞠たちのところへ走っていく。

        「若殿!元に戻ったのか!?」

        「あqwせdrftgyふじこlp!!」

        「……カエルでも乗り移ったの…?」

        错乱した横岛の中の美神は静水久の毒舌にも全く正気に戻らず绯鞠にボディアタックをかます。

        「わ、若殿!こんな戦闘中に求められても…!わかったそこまで言うならこのまま爱の逃避行を…!?」

        「…なに言ってやがるの!?」

        パニックはパニックを呼び寄せる。
        さらに意図せず无视された形のマリアが强引に绯鞠へと攻撃する。その时またもや横岛の身体がカッ!と光を放った…。

        「なんじゃ今の光は…?」

        「……なんで私がそんなとこにいる…なの!?」

        「ハッ!私は一体なにを!?」

        「横岛忠夫・消失・マリアがなぜ・そこに?」

        解说しておくと绯鞠⇔静水久 美神(横岛の身体)⇔マリアである。
        ちなみに美神の身体には横岛が入り込んでいて元通りなのはカオスだけといった感じだ。

        「にゃわ~!ない!!私の胸がぺったんこになっておる!!?」

        「…このフツフツと沸き上がる丸い物を追い挂けたい冲动はなんなの!?」

        「それも・これも・みんな…あんたが・こんな訳のわからん・机械作ったのが・悪い!」

        マリアの身体なのでかなりぎこちなくも怒りをあらわにする美神。
        睨まれたカオスは生きた心地がしないだろう。味方の时のマリアはすごく心强いが一度敌になるとその恐ろしさが身に染みる。

        「こ、こうなったら一度リセットして出直しじゃ!!」

        カオスが懐から取り出したスイッチを押すとようやく全员が自分の身体に戻る。

        「よし、今のうちに…」

        「ダメです、逃がしません!!」

        みんなが自分の身体の心地良さを噛み缔めているどさくさに纷れて逃げ出そうとしたカオスをおキヌちゃんが羽交い缔めにする。
        どうやらおキヌちゃんが见当たらない事に気付いた横岛が瓶から开放してくれたようだ。

        「放せ!放さんか~~!マリア~!」

        「あんたの相棒は绯鞠たちの相手に忙しいみたいよ?」

        额に血管を浮き上がらせた美神が指をコキコキ鸣らしてカオスに近づく。
        マリアを见てみると妖怪の小娘の一人…小さい方相手に奋闘中だ。もう一人はなんか小僧の足元でプルプルしとる…あぁ、あれが小僧の妖脉とかいうやつか…。
        早い话しがマリアの助けは期待できない……。

        「ま、待て!话せばわかる!!」

        「问答无用!!!」

        「んぎゃーーーッ!!」

        激しい打撃音が断続的に响きわたる。

        「この私にあんなモノ见る羽目にさせて生きて帰れると思うなぁぁぁ!!」
        


        4楼2008-03-29 22:59
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