假面系noise吧 关注:1,617贴子:13,493
  • 0回复贴,共1

[訪談〕福山老師Ⅹ早見沙織訪問(包含音樂及金絲雀內容)

只看楼主收藏回复

福山リョウコが描く“音楽×片恋”マンガ「覆面系ノイズ」。4月よりテレビアニメの放送がスタートする。
アニメには主人公・有栖川仁乃(ニノ)役の早見沙織を筆頭に、杠花奏(ユズ)役の山下大輝、榊桃(モモ)役の内山昂輝、珠久里深桜(ミオウ)役の高垣彩陽ら豪華声優陣が参加。また本作で重要なキーとなる劇中の音楽をNARASAKIとWATCHMANによるユニット・SADESPER RECORDが手がけていることでも大きな話題を呼んでいる。
コミックナタリーではマンガの単行本12巻発売に合わせ、福山と早見の対談をセッティング。切なさと激情に満ちた本作の魅力をたっぷりと語り尽くしてもらった。
アニメには新たな気持ちで臨めています(早見)
──今日はテレビアニメ「覆面系ノイズ」2話目のアフレコ現場にお邪魔しています。福山さんはここまで毎回、立ち会われているそうですね。

福山リョウコ はい。1話、2話と2回来てますね。ただ、実際にアフレコ現場を見ても自分の作品がアニメになることに対してはまだ若干、現実感がない感じ(笑)。もちろんアニメ化はずっと夢だったのでうれしいんですけど、こうやってインタビューをしていただけてることも含めてちょっと不思議な感覚があるんですよね。
──アニメ化にあたって福山さんから何かリクエストしたことはありましたか?
福山 脚本の打ち合わせには参加させていただきましたけど、ほかにリクエストって何かしたかな? 実際、自分の作品がアニメになるのは初めてなので、どういう流れで作られていくものなのかがまったくわからなくて。監督とスタッフ陣にお任せしているのですが、キャラクターの描き方だったり、イノハリの音楽だったりについて、自分の希望は伝えています。あ、でも脚本やキャスティングなど下地に関わることはスタッフの方々と一緒に考えて取り組んでます。

早見沙織 私はドラマCD(花とゆめ2014年7号の付録として制作された)から続投で、今回もニノをやらせていただいてます。「覆面系ノイズ」に引き続き関われるのはすごくうれしいです。
福山 ドラマCDはちょっとサイドストーリー的な内容で、本編とは別物な感じだったんですよね。
早見 そうでしたね。みんなで闇鍋をする話(笑)。だからドラマCDのときはコミカルな要素が強かったんです。でも今回の本編は切なくて、情熱的で、激情的な部分が強くなっているので前回とはまた違う、新たな気持ちで臨めています。
「覆面系ノイズ」という作品が大好きだからこそ……(早見)
福山 激情的ですよね、特に早見さん演じるニノは(笑)。私は以前から早見さんの出ている作品をいろいろ拝見していて、「東のエデン」がすごく好きだったんですよ。上品でまっすぐなイメージの声をお持ちだなあってずっと思っていて。ただ、今回のニノにはホントに激情的な部分があるので、1度ね、事前にお会いしたんですよ。
早見  歌録りの後、ご飯に行きましたよね。
福山 そっち?(笑) いやそれもそうなんですけど、ニノ役に本決まりする前に歌を聴かせていただいたことがあって。
早見 あ、マジメなほうですね(笑)。事前のオーディション的なことでしたよね。

福山 歌がお上手なことは重々知ってはいたし、キャストとしてほぼほぼ決まってはいたんですけど、ニノに合った歌を歌っていただけるものかどうかを聴かせていただきたいねとスタッフの皆さんと話し合って、お願いしました。そこでは別のアーティストさんの楽曲を歌っていただいたんですけど、もうね、こちらからの要求を倍にして返してくれるガッツを見せていただけて。それまでに私が抱いていたイメージをいい意味で覆していただけたんで、これはもうすごいね、さすがだねっていうことになったんです。
早見 いやいや、ものすごくドキドキしていましたし、不安もありましたよ。普段、自分がシンガーとして歌っている曲と、「覆面系ノイズ」で歌うことになる曲とはまったく違うわけですから。そういう意味でも、事前にニノに合うかどうかの塩梅を確認していただけたのは私としてもうれしかったんですよね。
福山 あ、ホントですか。ならよかった。
早見 それに、こういうことを言っちゃうのはどうかなって気もしますけど、私がニノに合ってなかったとしたら別の方に演じていただいたほうがいいって思ってましたからね。私は「覆面系ノイズ」という作品が大好きだからこそ、そういう気概を持って臨んだところはありました。結果として無事参加させていただけることになってホッとはしましたけど(笑)。
福山 歌っていただく前、現場で早見さんがたくさん話しかけてくださったんですよ。そのときはものすごく心の葛藤がありましたね。ドラマCDぶりだし、ホントは私もいっぱい話したいんだけど、この後に歌を聴くからな……みたいな(笑)。
──情が湧いてしまうことでジャッジに影響が出てしまうんじゃないかと。

福山 そうですそうです。ちゃんと歌で判断しなきゃいけないけど、「めっちゃいい人だし、どうしよう」みたいな(笑)。そこではちょっと困ったんですけど、でも歌っていただいたらもうバッチリだったんでホントによかったなって思いますね。
──で、その後にご飯を食べにも行ったと。
早見 はい(笑)。それは結構最近ですよね。アニメで使われる曲のレコーディングの後に時間があったので「ご飯行きませんか」って。福山さんのお気に入りのカフェに行きましたよね。
福山 はい。私としてはもう、「声優さんとご飯に行くなんて大丈夫なの?」って感じでかなり動揺してましたけど(笑)。食事の席ではどうでもいい話をずっとしてましたよね。
早見 ほのぼのした平和な会で、楽しかったです(笑)。で、その2週間後くらいからアフレコがスタートした感じでしたね。
ニノは共感できない主人公だってめっちゃ言われる(笑)(福山)
──アフレコに先駆けて歌のレコーディングが進められていたんですね。
福山 そうなんですよ。レコーディングした歌をもって映像を組み上げているので、主題歌の「ハイスクール」とか数曲をまず歌ってもらった感じでしたね。
──早見さんはどんな気持ちでニノを演じていますか?

早見 演じてるときは、「今日を生きる!」「全力投球!」的な感じですね(笑)。私はいつも原作を見ながらアフレコをするんですけど、福山さんの絵柄からはものすごい激情や衝動が伝わってくるので、そこに委ねて演技していると思います。原作を読んでいても感じますけど、自分の心がものすごく揺さぶられるんですよね。「覆面系ノイズ」のそういう部分が私は好きなので、アフレコでもそこを強く意識するようにはしています。
福山 あー、すっごいうれしいです! ニノは共感できない主人公だってめっちゃ言われるんで(笑)、早見さんにそういう感想を言っていただけたのはホントにうれしい。
早見 共感するポイントって、どこに着目するかで変わってくると思うんですよ。私も、突然路上で歌い出すニノには共感できないし(笑)。
福山 あははは(笑)。確かにそうですよね。

早見 でも、心の中にある感情を言葉や文字では表現しきれないもどかしさを感じていたりとか、それでもなお声に出してみたい欲求があったりとか、そういうニノの気持ちは私もとってもよくわかるんですよ。同じような気持ちで「くー!」ってなることが自分にもよくあるので。
福山 それって早見さんが声優という仕事にものすごく力を込めているからですよね。そこは私も同じというか。このニノっていう主人公は、たぶん自分なんですよ。マンガを描くのが異常なくらい好きな自分がニノに投影されているところもあるんだなって後々気付いたんですよね。ニノはすごく変な人だから恥ずかしいんですけど(笑)。
早見 でもすごくわかります。私も表現することがすごく好きだし、自分自身でハッとする表現を出せたときに得られる充足感を味わうためにこのお仕事をしているところもあるんですよ。そういう部分で共感できるからこそ、私は「覆面系ノイズ」を読んでいて心揺さぶられるんだと思いますね。
──セリフをしゃべるニノと歌うニノ。その表現の仕方には何か違いはありますか?
早見 同じ人ではあるけど、臨み方は違っているような気がします。はっきり言葉として表現するのは難しいですけど……心の感じっていうのかな。
福山 あー、わかる気がします。
早見 歌のレコーディングでは「うわー!」って激情に駆られて歌うんですけど、心の芯では割と落ち着いている感じがあるんですよ。でもアフレコのほうでぶわっと感情を吐き出すシーンを録ると、終わった後もまだハーハー言ってるというか。感情の余韻が長引くような感じなんですよね。もちろんその度合いはシーンによって違うんですけど。
福山 そういう感覚で演じてくださってるなんて、すごくうれしいです。歌の録りでは心に落ち着いている部分があるっていうのはちょっと面白いですよね。
早見 まあそれも、完全に冷静じゃなくなると現場で何か言われたときに反応できなくなってしまうからであって。なので1%くらいは落ち着かせとかないとなって。
福山 1%! 意外と少ない(笑)。いやーすごいですね。プロの仕事ですよね、ホントに。
静寂を叫び声で貫くような表現は、アニメでより肌で感じられる(早見)
──福山さんはマンガとアニメの表現の違いについてどう感じていますか?

福山 当然のことですけど、絵が動く、音がつくという部分が最大の違いだと思いますね。ただ、紙面の利点は逆に音がないことだとも思っていて。マンガだとモノローグを使って曲のすごさなんかをいくらでも伝えることができてしまうんですよ。声に関してもいくらでもイメージを膨らませることができるから、そういう部分に限っては描き手としてとても楽なんです。実際に音楽や歌声が乗ると、それに対しての反応も当然出てくるわけじゃないですか。
早見 そうなんですよねえ。私もマンガを読んでいるときにはそこで鳴っている音や歌声を想像することもあるんですけど、今はそれを自分で実際にやることになるわけなので、そういうシーンが出てくるたびに、「わ、また出てきた!」って思っちゃいますね(笑)。作品内で歌について評論されているシーンがあったりするとものすごく気になっちゃうし。
福山 そうですよね(笑)。
早見 でも、静寂を叫び声で貫くような表現は、アニメになったことでもっと肌で感じられるようにはなっていると思います。マンガもアニメも根本的な部分では割と近いところがあるんじゃないかなとも思うんですけど、それぞれお互いにやっぱりいいところはありますよね。
──静かなブースの中で瞬間的に激情し、叫び声をあげなければいけない難しさもありそうですよね。
早見 そうですね。だから常に神経を集中させて臨んでます。思えば、これだけ毎回叫んでいる役柄は初めてかも(笑)。
福山 あははは(笑)。そうですよね。ホント変な人ですみません(笑)。
早見 いやでも気持ちの緩急がある役は今までにもあったし、自分としても好きなんです。静と動がはっきりしているニノは、その代名詞みたいな感じですね(笑)。楽しんで演じることができていますよ。
「ハイスクール」はもう何回聴いたかっていうくらいすごく好き(早見)
──アニメではNARASAKIさんによる音楽が重要な要素になっていますよね。

福山 はい。事前の打ち合わせも含めて、何度も何度も皆さんで集まって考えて、「覆面系」の音楽の再現に努めてもらっています。NARASAKIさんからデモをいただいた後、当たり前ですけど私は曲が作れないので文章で「こういう感じがイメージに近いです」とお伝えするしかないわけですけど、でもそれをちゃんと曲に落とし込んで仕上げてくださるので、プロってホントにすごいなって思いますね。「ハイスクール」という曲に関しては主題歌ということもあり、かなり時間をかけていただいたと思います。何パターンあるんだろうっていうくらい。
──それだけ福山さんの中に明確な楽曲のイメージがあったということは、マンガを描いてる段階で頭の中に音が鳴っているということですか?
福山 いや、それが全然鳴ってないんですよ。
早見 そうなんですね(笑)。

福山 私はバンドが好きで普段からむちゃくちゃいろんなアーティストの曲を聴いているので、だいたいこんな感じだろうなっていうぼんやりしたイメージはありますけどね。
早見 「ハイスクール」に関しては、歌もすごく細かく時間をかけて録ったんですよ。最初に歌った曲でもあったので、ニノのキャラクター作りという意味もかねて何パターンも歌ってみて。そこからベストを選択していきました。自分では、激しいんだけどちょっと甘い感じのある歌になった気がしてますね。
福山 NARASAKIさんは「ヒリヒリした若者らしい青春感がすごくよく出てる歌だ」って何度もおっしゃっていましたね。
早見 あー、確かに青春感はありますよね。「ハイスクール」はもう、自宅で何回聴いたかっていうくらいすごく好き。
福山 私もバカみたいに聴いてます(笑)。早く皆さんにも聴いてほしいですね。
早見沙織として付き合うならユズとモモ、どっちですか?(福山)
──早見さん演じるニノ以外にも、本作には個性的で魅力的なキャラクターが多数登場しますよね。福山さんはアフレコをご覧になってどう感じましたか?

福山 1話目でメインの方々が勢揃いされていたんですけど、声優の方々がまずすごく豪華でうれしくなりました。しかもみなさん、すごく楽しそうに収録されていて。
早見 1話目とは思えない雰囲気でしたよね。もう1年くらい一緒にやってるのかなって思うほどの一体感で(笑)。今回のキャストは昔からの顔見知りが多いので安心感があるんですよ。
福山 皆さんのやり取りもすごく微笑ましくて。(深桜役の)高垣(彩陽)さんがダジャレを言って、(ハルヨシ役の)小野(大輔)さんが激しくツッコむっていうのはドラマCDでもやっていたのでちょっと懐かしかったです(笑)。
──作中ではユズとモモという2人の男性とニノの関係が読者をやきもきさせているわけですが、早見さんはその2人についてはどんな印象をお持ちですか?
早見 ユズ・モモに関しては違うようでいて似てるキャラクターだなって思いますね。なので、2人がしゃべるシーンを見ていると面白いなあって。思いを滲ませたり引っこめたりするやり取りにはヒリヒリする感じもありますし。
福山 うん、私もそういう感覚で描いてます。「読者のみんなよ、苦しんでくれ!」みたいな。こんなこと言うと、すごく性格の悪い人みたいですけど(笑)。人気で言うと、当初はユズ派がだいぶ多かったんですけど、最近モモの事情が見えてきたあたりからはほぼ互角。
早見 あー、でもわかりますね、その感じ!

福山 こんなこと聞くとヤバいかな? 早見沙織として付き合うならユズとモモ、どっちですか?(笑)
早見 えー! 「ユズか? モモか?」っていうのはもう永遠の課題的な感じですよね。「卵が先か、鶏が先か」みたいな(笑)。気持ち的には2人の間でずっとふわふわしてるんですけど、正直に言えばファーストインプレッションではユズでした。ちょっと肩入れしてました(笑)。
福山 うんうん、そうですよね、やっぱり。
早見 でも今は、ニノをやっている自分に引っ張られちゃう部分もあるので……明言できません!(笑)
福山 あはははは(笑)。
気持ち的には富士山の8合目くらい(福山)
──では、「覆面系ノイズ」のオススメシーンをピックアップするならば?
早見 私は「カナリヤ」という曲をテレビの音楽番組で披露するシーンです。「カナリヤ」の歌録りをしたときに、そのシーンの映像がバッと思い浮かんだので、アニメではどうなっているかがすごく気になります。

福山 私は2巻のオーディションのシーンですね。あと3巻のテレビ出演のところかな。マンガのほうは今見ると、「もうちょっといろいろできたよな」って思ってしまうんですけど、そのシーンがアニメになって動くことになるのはすごく楽しみ。マンガだと情報量が少ないんでアニメスタッフの皆さんには「すみません」って感じなんですけど(笑)。あとライブで言うと、フェスのシーンも楽しみですね。思い入れが強いところなのでいち視聴者として楽しみたいと思います!
早見 あともうひとつ! アニメではいいところでエンディングテーマが流れるんですよ。実際、アフレコしていて「わー!」ってなりました。「これ泣くヤツ!」みたいな(笑)。優美で切なくて、ちょっと陰鬱な感じもあるけど、でも希望もあるみたいなNARASAKIさんの曲がホントに素敵で。
福山 アニメのプロデューサーの方がずっと「月9」感を出したいっておっしゃっていて(笑)。実際、そんな雰囲気になってますからね。エンディング曲は月9を彷彿とさせるキラーイントロになっているので、ぜひ注目してください。
──マンガの「覆面系ノイズ」は最新12巻が発売されたばかりですが、今後の展開も気になるところです。
福山 11巻のラストあたりがちょうど物語の折り返し地点かなとは思っているんですけど、ここからさらに10巻分描くかというとそれはちょっとわからない感じですね。気持ち的には富士山の8合目くらいにいるつもりだけど、もしかすると12合目まで行っちゃうかもしれないし(笑)。

早見 (笑)。すごい。山頂を超えちゃうんですね(笑)。
福山 いや、どうなるかはわからないですけどね。でも、なるべく自分の激情をしっかりパッキングしたうえできっちり締めたいなとは思ってます。
早見 どうなるのかな。楽しみです!


1楼2017-03-21 10:43回复