今回、このアルバムを作るにあたって、いろいろと悩みながら考えて制作しました。全14曲入りとなっていますが、今までの流れとは少し違った、新しく生まれ変わった「アーティスト:氷川きよし」を詰め込んだ一枚となりました。
「生々流転」という言葉の意味は、いろいろと姿形が変わったり、時代や時の流れとともにいろいろなことが変わりますが、根本となる心の部分は変わらないという意味です。自分の持っているものを生かして表現したい、そしてもっと自分として輝きたいという深い意味を込めてこの言葉を今回のアルバムタイトルにしました。
いろんなジャンルの楽曲を収録して、今、自分が心の底から伝えたいこと、魂の底から歌いたいことを厳選した作品を選んで収録しました。ジャンルを超えていい作品を伝えたいと思って、自分で責任感ややり甲斐を持って、熱い気持ちで、情熱で出来上がった作品です。
氷川きよしの初の試みです。演歌もポップスもジャンルはない、「氷川きよし」というジャンルでいこうという想いで作った魂を込めた一枚となっています。一曲一曲、そして曲順もこだわって制作しました。
何か感じ取ってもらえたら、皆さんの心に届く様に、ぜひ聴いてもらいたい作品となりました。
とてもいい作品が出来上がりました。おすすめの一枚です!! 「氷川きよし」というジャンルの幕開けでございます。
(氷川きよし)
1.生々流転
「生々流転」という言葉には、「いろいろと姿形が変わったり、時代や時の流れとともにいろいろなことが変わりますが、根本となる心の部分は変わらない」という意味が込められています。2020年、この令和の時代、まさしく今、この時に伝えるべき歌だと思います。
作曲は弦哲也先生にお願いして、かず翼先生には自分の思いを伝えて、とてもいい詩に作り上げていただきました。
(氷川きよし)
2.北の一番船
演歌という匂いをさせながらも、リズムも独特でかっこいいものを作りたいと思って完成した作品です。
漁師さんが、ご自分の親御さんや大好きな彼女を想いながら船の上で命がけで戦う、そんな主人公を演じました。
アレンジもカッコよく出来上がっています。
(氷川きよし)
3.はぐれ夢
この「はぐれ夢」は私、氷川きよしの師匠、水森英夫先生の作品です。
三連のメロディーにのせて、愛する男性を全国各地に探しに行って、「貴方のことを思っています」という思いを切々と歌っています。
(氷川きよし)
4.ヨコハマブルース
この作品で初めてオリジナル作品で「あんた」という言い回しを使いました。
「好きだ」と言ってくれた彼がいなくなって、一緒に行った思い出の地・横浜を回りながら、本当に愛していて好きだった彼のことを思う作品です。
横浜の街並みがファっと浮かぶ、切ない女ごころを歌うブルースとなっています。
(氷川きよし)
5.かもめの街
港町を舞台にして、女性が切々と語る、杉本眞人先生のメロディーの作品です。
昔から大好きなちあきなおみさんの「かもめの街」を念願かなって、カバーさせていただきました。
女ごころの淋しさを表現したすごいドラマティックな作品です。
(氷川きよし)
6.紅ドレス
こちらも愛する人を思う女性を歌った作品です。今回、初めて、レーモンド松屋さんに作品を提供していただきました。以前からレーモンドさんのメロディーがとても好きで、今回、お願いいたしました。
リズムもメロディーも心地よくて、詩の世界もすごく面白い、誰もが楽しめる作品となりました。
「スペシャルな女でいたいの」というフレーズを見たときにパンチが効いていて、「スゴイ!」と思いました。愛する男性にとっては、特別な女性でいたいと思う、そんな女心をくすぐる詩がつづられています。
(氷川きよし)
7.あれから
AI歌唱による美空ひばりさんの新曲「あれから」をカバーさせていただきました。第25回AMDアワードでAI美空ひばりさんが大賞を授賞された際、私も理事長賞の授賞で同席させていただき、ひばりプロダクションの加藤和也社長にご報告させていただきまして、すごく喜んでいただきました。
「あれから」を初めて聴いたときに、ひばりさんの声で、自分に語り掛けてもらっているような感じがして、すごく涙が出て、ひばりさんが見てくれているからまた頑張ろうっていう気持ちになりました。
(氷川きよし)
8.母
氷川きよしの満20周年の新曲「母」です。
このアルバムの中で、「あれから」に続く流れの中で、自分のオリジナル曲の「母」を収録させていただきました。
ひばりさんのお母様への思いに続いて、今度は氷川きよしの母への思いです。
(氷川きよし)
9.hug
どういう生き方でも、みんなそれぞれ、包み込んでくれるhug。否定や押し付けをしないことがhug。
心も身体も大きなhugがみんなを包み込むという意味で収録させていただきました。
(氷川きよし)
10.明日はいい日
この大変なコロナ禍の中、少しでもポジティブに前向きに生きていこうというメッセージを込めた楽曲です。6月に長良グループのみんなでテレワーク合唱をして動画を公開しました。
私たちには歌がある!笑顔で歌いながら、前へ前へ歩いていきましょう。
(氷川きよし)
11.Call Me Kii
私、氷川きよし=Kiiです。
作詩・作曲の塩野さんが「氷川きよし」を見て、書いてくださった楽曲です。
ミュージカル風の作風で、丸ごと氷川きよしを詰め込んだ楽曲になっています。
(氷川きよし)
12.恋、燃ゆる。
明治座の劇場公演で、11月に檀れいさんが主演を務められる舞台「恋、燃ゆる。」の主題歌を歌わせていただくことになりました。素晴らしいラブソングで、一つ一つの歌詩に共感しました。自分の思いと重なって、心の中に入ってきました。本当に素敵な作品です。
(氷川きよし)
13.枯葉
とても共感できるリアルな歌詩で、魂を込めて歌った作品です。
人のことを好きになって、その恋が結ばれなかったり、終わってしまうと、絶望感や生きていくことがつらくなったりします。そんな思いを熱く表現してます。
一つの恋が終わるっていうのはこういうことなのかなという思いを詰め込んだ楽曲です。
(氷川きよし)
14.白い衝動
すべてを真っ白に戻そうというロックの楽曲です。
「限界突破×サバイバー」を作曲してくださった岩崎さんが作詩・作曲してくださいました。
アルバムの最後にすべてを真っ白に戻して終わろうと思って、そんな思いを込めて収録しています。
(氷川きよし)