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伊坂幸太郎访谈03 《杀手界》创作专访(中日对照)

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原文刊载于 角川书店官网
※このインタビューは2004年6月に収録されたものです。
采访记录于2004年6月。
「グラスホッパー」ができるまで
直到《杀手界》完成之前
―初めて編集担当から原稿の依頼があったのが、今から三年前だそうですね。
——听说最开始从责编那里收到原稿的委托是在三年前吧。
伊坂:そうですね。二〇〇一年の冬に編集さんに声を掛けてもらって、仙台でお会いしたんです。デビュー作の「オーデュボンの祈り」が二〇〇〇年の十二月に出てまして、それまで他の出版社さんから注文がまったく来てなかったわけじゃないんですけど、でもほとんどなくて、そんな時に、発売から一年も経ってから急に声を掛けてくれたんでびっくりしました。
伊坂:是的。2001年的冬天,编辑先生和我打了声招呼,我们在仙台见了一面。出道作《奥杜邦的祈祷》是在2000年12月出版的,在那之前并不是完全没有其他出版社的约稿,但是可以说是几乎没有,就在出道作发售之后过了一年的时候,编辑先生突然过来打了招呼,真是吓了一跳。
―その時から、今の「グラスホッパー」の原型となるものはあったんですか。
——那个时候,已经有现在的《杀手界》的雏形了吗?
伊坂:全然なかったんですよ。当時は「ラッシュライフ」を書いてたんですけど。それで編集さんといろいろと話している中で、「漫画はどういうのが好きですか」っていう話になった時に、「多重人格探偵サイコ」の話題が出て。「あれ、面白いですよね」というような話をして、僕も読んでいて好きな作品だったんですけど。それで、あの作品って結構読む人を選ぶお話ですよね。
伊坂:完全没有。当时正在写的是《华丽人生》。然后在和编辑进行的各种各样的谈话中,聊到「你喜欢什么样的漫画」的时候,提到了《多重人格侦探》。编辑说了「那个漫画很有意思呢」这样的话,而那也是我读过后非常喜欢的作品。那部作品的故事是比较挑读者的类型呢。
―確かに。
——确实如此。
伊坂:だから、編集さんはああいう世界が許容できる、面白がってくれる人なんだなっていう印象はあったんです。もしかすると単に、あの漫画が角川書店から出ていたから、だけかもしれなかったんですけど(笑)。それで、その後「ラッシュライフ」が出たときに、またお会いして。「そろそろどういう作品にしましょうか」って話になった頃には、既に「殺し屋がたくさん出てくる話っていうのはどうなんだろうな」と思ってたような気がします。
伊坂:所以,那位编辑给我留下了可以接受那样的世界,并能从中感到乐趣的印象。不过有可能只是单纯因为那部漫画也恰好是他们角川书店出版的罢了(笑)。然后,在之后《华丽人生》出版的时候,我们又见了一面。当我们谈到「差不多该决定接下来写一部怎样的作品了吧」的时候,我就已经在想「不知道一大波杀手接二连三出场的故事怎么样呢」了。
僕の好みとして、強い人が何人か出てきて、彼と彼が戦ったらどっちが強いんだろうっていう「ワクワク感」が昔から好きなんです。前にあるライターさんとも話していたんですけど、ボクシングでも、辰吉と鬼塚とどっちが強いんだ? とかそういう「ワクワク感」って好きで。だから、非情でプロフェッショナルな殺し屋が何人か出てきて、「こいつとこいつ、どっちが強いのか」っていうお話は、ワクワクするんじゃないのかなっていう思いがあって。それを群像劇的に書こうかなっていうのが最初に浮かんだんです。まあ、そんなに深く考えてはいなくて、もっとコミカルで喜劇的な小説をイメージしていたんですけど。
我从以前就很喜欢几位强者接二连三登场,为了争个你强我弱而战斗所带来的「兴奋感」。以前也和某位作家聊过,如果打拳赛的话,辰吉和鬼冢谁更强呢?我所喜欢的就是这种「兴奋感」。因此,冷酷且专业的杀手层出不穷,「这家伙和那家伙,到底谁比较强呢?」这样的故事,让人不禁感到欢欣雀跃。最初浮现的想法是将其写成群像剧。不过,我也没有思考得那么深入,更多地是想写成能留下滑稽和喜剧印象的小说。
―では、今の「グラスホッパー」にある、押し屋、鯨(自殺屋)、蝉(ナイフ使い)、この三人の対決というのは、最初の頃から考えられてたんですね。
——也就是说,现在的《杀手界》中,推手、鲸(自杀手)、蝉(用刀专家)这三人的对决也是最初就构思好的吧。
伊坂:ただ、蝉ってキャラクターは、僕の中では最初はスナイパーだったんです。例えばビルの上から照準を合わせて、鯨を狙っているシーンみたいなのを書きたいと思っていて。それで、編集さんにまず最初はメールで殺し屋のアイデアを送ったんです。その頃から、「押し屋」と「自殺屋」っていうアイデアは自分の中ではすごいアイデアなんじゃないか(笑)、と気に入っていて、一番最初からあったんです。それから、スナイパーの蝉。あと、車で轢き殺す「轢死屋」とか、犬を使って噛み殺させる殺し屋とかもいて。そういうアイデアを最初に出したら、「スナイパーっていうのは割とありがちなんじゃないか」と。「『押し屋』と『自殺屋』というアイデアはすごくいいので、全部事故死に見せ掛ける「殺し屋”の小説っていうのは面白いんじゃないか」って話になったんです。
伊坂:不过,蝉这个角色最初在我心中是一个狙击手。举个例子的话,我想写出「蝉在大楼的顶部对着瞄准镜狙击鲸」这种感觉的场景。然后,就先把杀手的想法发给了编辑。那时我在想,最初就在我脑海中的「推手」和「自杀手」的想法不是很不得了的点子吗(笑)。然后狙击手蝉,驾驶车轧死人的「轧死手」啊,利用狗咬死人的杀手之类的想法也出现了。最开始提出这样的想法后,展开了「狙击手不是还挺常见的吗?」,「『推手』和『自杀手』的想法还挺不错的,写成手法全部都像是意外死亡的杀手故事不也挺有趣的吗?」这样的对话。
―事故死か自殺かってわけですね。
——就是意外死亡或是自杀之类的吧。
伊坂:そうそう、要するに「殺した”という形跡を残さない殺し屋ということで統一するのはどうか、っていう返事を編集さんからもらって、それは面白いなと僕も思ったんです。それで、押し屋の槿(あさがお)と自殺屋の鯨は残して、蝉を轢死屋に変えて。あと、蛍っていう女の殺し屋を加えたんです。
伊坂:是的是的,简单地说,从编辑那里得到的回应是想统一成不会留下「杀人痕迹」的杀手,我也觉得那样会很有趣。然后留下了推手的槿和自杀手的鲸,将蝉改成了撞车手。之后,加入了叫做蛍的女杀手。
―蛍というのはどういうキャラクターだったんですか。
——蛍是一个怎样的角色呢?
伊坂:通り魔殺人に見せ掛ける殺し屋だったんです。すごい美人で、男の人を路地裏に誘って殺すんです。通り魔って、わりとよく発生するじゃないですか。だから、そういう無差別殺人の一つに見せ掛けて殺すわけです。事故死のちょっと変形なんですけど。その四人で最初書いてたんですよ。結構いい感じだったんですけど、だんだん進んでいくと、逆に事故死だと彼らが対決しようがなくなっていくんですよ(笑)。
伊坂:是一个伪装成拦路杀人魔的杀手。是一个大美人,会将男人引诱到小巷里杀死。拦路杀人魔不是经常发生嘛,所以,就是伪装成无差别杀人,稍微变了形的意外死亡。最初是写了这样的四个人。不过虽然感觉上不错,但是逐渐推进的话,反而因为手法都是伪装成意外死亡而没办法让他们进行对决了啊(笑)。
―確かに(笑)。事故死では接点がないですからね。
——确实呢(笑)。如果都是意外死亡的话就没法产生交集了。
伊坂:書き始めて四百枚ぐらい進んでも、戦いようがないんです。それで、本当にどうにも進まなくなっちゃって。それで、ちょっといろいろ悩んだんですけど、大幅に変えようということになったんです。それからは、まず新しいキャラクターの設定をいくつか投げてみることにしたんです。ただ、自殺屋と押し屋についてはかなり気に入っていたので、それは変えるつもりはなくて。それと、僕が「ラッシュライフ」を出した後に周りの友人たちから「五つのストーリーを読んでると、難しいし、飽きちゃった」というありがたい(笑)反応があって。それじゃあ、四つ並行というのも辛いのかもって思って、一人減らしたんです。
伊坂:刚开始写的四百张稿纸都没办法展开战斗,于是觉得真的没办法继续推进了。思前想后,最终还是决定大幅度地更改设定。首先是加入了好几个全新的角色设定。不过我真的相当中意自杀手和推手的设定,所以他们的部分并不打算改变。另外,我在《华丽人生》出版后从身边的朋友那里得到了「读了五个故事,既感到不好读,又觉得很倦怠」这样令人心怀感激(笑)的读后感。于是想到四条线并行应该也挺辛苦,就减少成了一个人的视角。
―三人ぐらいがいいんじゃないか、と。
——我是觉得三个人左右也不错……
伊坂:そうですね。それと、轢死屋に関しても、やっぱり最後の対決で轢き殺すっていうのは無理が出てくるんですよ、どうしても。なので、もう事故死というのを諦めて、ある種ベタなんだけども、ナイフを使う殺し屋を足して。それで、三人体制という形で組み直したんです。それからは、毎月月末に出来た原稿分だけ編集さんに送るようにしたんです。「月刊グラスホッパー」と題して(笑)。一回目で四百枚ぐらい書いて行き詰まってしまったので、今度は事前に見せたほうがいいだろうと思って。自信もなかったし、それで毎月百枚程度を担当さんに送ったんです。
伊坂:也是呢。还有就是,对于轧死手,无论如何都没办法让他在最终决战里强行登场。因此还是放弃了意外死亡的念头,虽然有种老生常谈的感觉,但还是加入了使用小刀的杀手。于是乎,以三人的形式重组了。然后,我以《月刊杀手界》为题(笑),在每个月底把完成的原稿发给编辑。因为一开始写了四百来页就写不下去了,所以想着这次还是提前给编辑看看比较好,我也没有什么自信,就先每个月给负责人发了一百页左右过去。
2004年角川书店初版单行本封面
―それはいつぐらいから始めたんですか?
——那是从什么时候开始的呢?
伊坂:去年の九月ぐらいからですね。毎月送っていって、「ここまではどうですか、面白いですか」と聞きながら。毎月送るたびに、前半部分も手を入れていたので、一番はじめの章なんて二十バージョンぐらいありましたね。あとは書いている途中で、いろんな種類の殺し屋が出てきたりもして。瓜みたいな顔をしている「瓜」とか……。
伊坂:大概是从去年九月开始的吧。每个月每个月的发送原稿,然后问道:「到目前为止怎么样?有趣吗?」随着每个月发送原稿,前半部分已经完成了,最开始的章节写了有二十多个版本呢。还有就是写着写着,出现了各种各样的杀手。比如长得像瓜一样的「瓜」之类的……
―瓜(笑)。
——瓜哈哈哈哈。
伊坂:そういうふうにしてバージョンが少しずつ違った「月刊グラスホッパー」をずっと送ってて。ただ、今年の二月ぐらい、二月号に関してはガラッと変わったんですよ。
伊坂:就是一直如此将稍微有些不同变化的版本的《月刊杀手界》发给编辑。不过,今年二月左右,在二月号突然有了变化。
―それは何が変わったんですか。
——是什么发生了变化呢?
伊坂:それは「視点」の問題もあったんですよ。「ラッシュライフ」は三人称の小説なんですが、あの作品を書いていた時はほとんど何も考えてなかったんです。一人称と三人称の違いには自覚的ではなくて。その次に「陽気なギャングが地球を回す」という作品を書いた時は、悩んだ結果に三人称を選んだんですけど。あの作品は、普通の三人称の手法をそのまま使ってるんですよ。「陽気なギャング~」の四人のキャラクターはみんな仲間で、ひとつの集団じゃないですか。
伊坂:是「视角」上的问题。《华丽人生》是第三人称的小说,在写那部作品的时候几乎什么都没有考虑。没有意识到第一人称和第三人称的区别。在写之后那部叫做《阳光劫匪玩转地球》的作品时,烦恼了很久,结果还是选择了第三人称。在那部作品中,就是原原本本地使用了很普通的第三人称的手法。《阳光劫匪》中的四位主人公不都是关系很好的一个团体嘛。
―確かにそうですね。
——确实是这样呢。
伊坂:そのひとつのグループの中で、視点がちょこちょこと変わる感じに書いてはいたんですよね。それ以降、僕は三人称を書くのが少し怖くなってしまって。読者を感情移入させるには、三人称は本当に難しいっていうことがなんかわかってきたんです。それでちょっと逃げではあるんですけど、とりあえずしばらくは一人称でいこうと思ったんですね。「重力ピエロ」とか「アヒルと鴨のコインロッカー」とか、短編も。ただ「グラスホッパー」に関しては、鯨とか蝉という文字自体が僕は非常に好きなんですよ。
伊坂:在这个团体中,文章视角是随机变化的。但在那之后,我也明白了第三人称很难让读者做到代入感情,就稍微有点害怕写第三人称了。所以虽然有点逃避的感觉,总之还是想暂时换成第一人称试试。比如《重力小丑》和《家鸭与野鸭的投币式寄物柜》,还有一些短篇。不过说到《杀手界》的话,我个人非常喜欢「鲸」和「蝉」这两个词本身。
―それは字面として、ということですか?
——是指很喜欢这两个汉字吗?
伊坂:要するに「鯨」って出てきたら大きいやつだろうとか、「蝉」って出てきたらうるさいやつだろうとか、そういうイメージがわかりやすく伝わるんですよ。読者が読み進んでいる時に「こいつ、誰だっけ」って思われるのが僕は一番辛いんです。「鯨」って出てきたら、「ああ、あの大きいやつね」ってわかるじゃないですか(笑)。だから、「グラスホッパー」は一人称にできなかったんです。ただ、書いている途中でやっぱり一人称に直したりとかもして、本当に悩んでたんです。「グラスホッパー」の執筆期間って、「陽気なギャング」発売前からなので、多分一年半以上なんですけど、とにかくずっと悩んでいて、それがある時、ローレンス・ブロックの「殺しのリスト」って小説を読んだんです。今年のはじめに。あの小説は三人称なんですけど、一人称の言葉、語りがバンバン出てくるんですよ。それを読んだ時に「ああ、それでいいんだ」と開き直っちゃったんです。
伊坂:简单地来说就是,如果鲸登场的话,就是那个大个子的家伙,蝉登场的话就是那个聒噪的家伙,想要将这样的印象传达给读者。我觉得最难过的就是读者一边读一边想「这人是谁来着?」。看到「鲸」字的话,不是就会想到「哦哦,是那个大个子」嘛(笑)。所以说,《杀手界》不能写成第一人称。不过在写的过程中,又不得不用上第一人称,真的很苦恼啊。《杀手界》的写作是从《阳光劫匪》发售前开始的,期间大概有一年半以上的时间,一直都在纠结着。就在那个时候,今年年初,我读了劳伦斯布洛克的《黑名单》(Hit List)。那部小说虽然是第三人称,不过也有很多第一人称的文字和叙述。在读那本书的时候,我恍然大悟:「这样不就行了。」
「陽気なギャング~」の時の三人称の書き方でやれば、「やるしかないじゃない、と妻の声が聞こえた。君の言うとおりだ、と鈴木は思った」とか、そういう文章になるはずなのに、「グラスホッパー」では、もう、一人称の心理描写みたいにしちゃって。「それはもういいや」と思って。そう開き直った時にすごい楽になって、小説もリズムがでてきて。それで今年の二月にそれまで書いてた登場人物もバーッと減らして、最少人数にして今の形にしたんです。それは、去年一年ずっとこの話を書いてきたのが生きたんだろうなって思いますね。だから「グラスホッパー」二月号を送るときに、編集さんには「全然知らない人が出てますし、鈴木には死んだ奥さんがいる設定になりましたが気にしないでください」って言って(笑)。
如果统一用《阳光劫匪》中第三人称的手法的话,就得是「『不是只能去做了嘛!』他听见了妻子的声音。『你说的对』,铃木想到。」诸如此类的叙述了。但在《杀手界》中这样的部分用了类似第一人称的心理描写。我想着「那就这样吧」。这样豁然开朗后我感到非常开心,小说也有了节奏。就这样,今年二月把之前的登场人物也减少了,以最少的人数变成了现在的形式。我觉得是因为去年一年一直在写这个故事,才把它写得这样活灵活现的。所以在把《杀手界》二月号发出去后,我对编辑先生说了:「虽然出现了完全不认识的人,铃木也变成了妻子去世了的设定,不过不用在意。」(笑)
―じゃあ、今残っているキャラクターは、その中から勝ち残ったわけですね。
——也就是说,现在留下的这些角色,都是从中获胜而留下的呢。
伊坂:そうですね。彼らは勝ち組です(笑)。
伊坂:是的,他们都是胜者组(笑)。
―では、それぞれのノミネート理由を(笑)。
槿と鯨は最初のバージョンからずっといたんですね。
——那么,来问问提名他们的理由吧(笑)。
槿和鲸是从最初的版本开始就在的角色吧。
伊坂:そうですね。槿に関して言うと、僕は「オーデュボン」に出てくる優午みたいに、登場人物の中で一つ上のレベルにいる、全体を俯瞰しているような存在っていうのがすごく好きなんですね。槿もそういうイメージで、何事にも動じず達観してる男、そういう存在ですね。彼を書いているのは気持ちがよかったんですよ。鯨も最初のころは、自殺屋というのとドストエフスキーを読んでいるっていうイメージだけがあったんです。体格がすごくいいのに暴力を使わないで殺すっていうところが結構面白いなと。いろいろなバージョンの「グラスホッパー」を書いてきましたけど、鯨だけは終始一貫変わってないんです。僕は鯨のシーンの文章は、ほとんどいじってないんですよね。
伊坂:是的呢。说起槿的话,我很喜欢《奥杜邦的祈祷中》中的优午那样,站在比其他登场人物更高的层面上,仿佛俯瞰着整体一般的存在。槿也是这样的角色,他是一个似乎对任何事都不为所动,看透了事物本质的男人。写他的时候心情很舒畅呢。鲸在最初只是一个给人以读陀思妥耶夫斯基的自杀手的印象的角色。明明体格健硕却不用暴力杀人,这一点很有趣。虽然写出了各种版本的《杀手界》,但唯有鲸始终没有变过。鲸出场的部分,我也几乎没有修改过。
―蝉はどうですか。
——关于蝉呢?
伊坂:蝉に関しては、そんなには感情移入していないんですけど、ただああいうふうにべらべらしゃべる若者というのは比較的好きなんです。彼に関しては、本当に蝉という名前、ミンミンうるさいというところから来てるので。それと、やってる仕事を抜きにすれば、好きな若者像ではあるんですよね。定職にもついて、ブツブツ文句を言いながらもちゃんとやることはやっているし。
伊坂:对于蝉,我并没有投入那么多感情,只不过比较喜欢那种喋喋不休的年轻人。说起来,他的名字确实是从「蝉」嗡嗡地吵人这一点来的。另外,如果不谈他所做的工作,蝉确实是我喜欢的年轻人的形象。就算他有了稳定的工作,也会一边不停地抱怨一边把工作做好吧。
―なるほど。でも、蝉って一番プリミティブな分、すごい等身大感はありますね。
——原来如此。不过,单纯就蝉这个人而言(无视他杀手的身份的话),让人感觉很生动呢。
伊坂:そうですか。確かに普通の若者的なイメージはありますね。不良みたいな若者が度が過ぎていって、どんどん外れていって。そして、運動能力があったり自分の頭の回転の良さの使い方がわからなかったがためにああいうふうになって、という。
伊坂:是这样吗。他确实有着普通年轻人的印象呢。像带点痞气的年轻人胡混过了头,越陷越深,再加上有着优秀的运动神经和灵活的头脑却不知道正确的使用方法,就会变成那个样子吧。
―たまたま才能を持っていたがために、殺し屋になってしまったっていうイメージですね。
蛍と蝉がいて、蝉の方が生き残った理由って何でしょうか。
——只是因为刚刚好拥有才能,就成为了杀手,有这样的感觉呢。
蛍和蝉之中,蝉幸存下来的理由是什么呢?
伊坂:いやあ、何となく女性を書くのが得意じゃないからだと思うんですけど(笑)。僕は自分が男にもかかわらず、男性のこともよくわからなくて。だから、女性はさらによくわからないんですよ。女性がどういう考え方をするかもわからないので、書く時はみんな男だと思って書いてるんですよ。要するに全部僕の感覚で書いているんです。それで、蛍っていうキャラクターは、女性の美しさとか性的な魅力を武器にしていたんですけど、それはやっぱり僕には書けなかった。ちょっと無理が出そうだったんで。そういう理由で蝉が勝ち残ったと思うんですけどね。
伊坂:不是啦,总觉得我不是很擅长塑造女性(笑)。虽然我自己就是男性,但也不是很了解男性。所以,女性就更加不了解了。因为不知道女性的思考方式,所以写的时候全都当成男性来写了。总得来说全都是以我的感觉在写。因此,蛍这个角色以女性的美丽和性的魅力作为武器,我果然还是写不出来。虽然有点勉强,不过蝉或许就是因此而胜出的。
―槿を追いかける鈴木に関しては?
——关于被槿追赶的铃木呢?
伊坂:鈴木は本当にいろんなバージョンを書いたんですよ。彼が最初に登場する第一章もものすごくたくさん書いていて。でも、今のがやっぱり一番ぴったりきていて、なんかよかったんでしょうね。あと、彼が言う「僕は結構頑張ってるんじゃないかな」っていうセリフが好きなんです。「僕は頑張ってるんじゃないかな」って、あんまり人に言えない言葉じゃないですか、自分の押し売りみたいで。でも、そういう鈴木のなんだかネガティブなのかポジティブなのかよくわからない雰囲気っていうのは好きだったんですよね。彼らに関しては、本当にずっと書いていたような気がするんですよ。実際、去年出した三冊の仕事をしている間もずっと、この、「グラスホッパー」は書きつづけていたので、鯨とか蝉たちは僕の中にすごい存在感があるんですよね。だからどうにか、「頑張って書かなきゃいけない」って思っていました。
伊坂:铃木真的是写了很多种版本啊。他最初登场的第一章真是写了好多遍。但是,现在的铃木真是最合适的,总觉得真是太好了。还有,我很喜欢他说的「我不是很努力了嘛!」这样的台词。「我不是很努力了嘛!」,这种话不是不怎么能对别人说嘛,总觉得在自卖自夸。但是,我很喜欢这样的铃木那种不知道是积极还是消极的氛围。对于他,我真觉得一直都在写。实际上,去年出版这三本书的工作期间,一直在写的这本《杀手界》,鲸和蝉都在我心中留下了很强的存在感。所以我想着,「我不是很努力在写了嘛!」
―二年間かけて生き残ってきたキャラですもんね。
——毕竟是花了两年活下来的角色呢。
伊坂:しかも毎月月刊で書いて送ってたんで。非常に思い入れはありますね、彼らには。
伊坂:而且是每个月都在发送月刊的稿子。真是对他们注入了非常多的感情。
―タイトルに関してお聞きしたいんですが、いつ「グラスホッパー」というタイトルを思いつかれたのでしょうか?
——关于标题,想请问《杀手界》(《蚱蜢》)这个标题是何时想到的呢?
伊坂:槿が「飛びバッタ」に関して言及しているシーンがあるんですけど、その現象というのが僕にとってすごい興味深くて。
伊坂:有一个场景是槿提到了「飞蝗」,我对这种现象十分感兴趣。
―バッタが黒く凶暴になってしまう、というやつですよね。
——是指蝗虫变得黑色且凶暴的家伙吧。
伊坂:そうです。「飛びバッタ」の話を聞いたときに、それは人間にも適用されるんじゃないかっていう思いはあったんですよ。その時から、「飛びバッタ」っていうのをいつか作品に盛り込みたいと思ってて。その時に「バッタって、そういえばグラスホッパーっていうよな」と思って。「グラスホッパー」って、音の響き的にすごくいいじゃないですか。ポップな感じもするし。
伊坂:是的。听到「飞蝗」的故事后,我觉得对于人类也是适用的。那时候开始,我就想着有一天要把「飞蝗」加入作品之中。那时我想到「飞蝗,这么说来也叫蚱蜢吧?」「Grasshopper」(蚱蜢)的发音不也很不错嘛。也很有流行的感觉。
―じゃあ、当初から「グラスホッパー」っていうタイトルは……。
——那么,最初就有了《杀手界》(《蚱蜢》)这个标题……
伊坂あったんですよ。殺し屋の話=「グラスホッパー」っていうのは、ずっと僕の中ではあったんですよね。
伊坂:是的哦。杀手的故事=《杀手界》,这个想法一直都在我心里哦。
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