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【分享】国王·紫刘辉の部屋 日文版

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国王·紫刘辉の部屋
2006年9月1日
「ようこそ、余が紫刘辉だ。ここでは余の独り言…いてっ。(打ち合せ:…え? 台本と违う? だってこの台本意味不明だぞ。テツ○の部屋1人形式と言えって…テ○コ殿とは谁…え? 台本通りやったら秀丽とご饭!?)――えへん、ここでは余たちを知る一助になればと、余が话をする。
○ツコ殿と违って大抵余1人だが、たまに客人もくるらしい。よかったらぜひ扉を叩いてくれ(…秀丽と静兰と邵可はいつくる?え?出演料高いし赁仕事で多忙だから无理かもだと!?ちょっと待て!话が违――余だって暇じゃ――)」(ブラックアウト)


1楼2010-05-26 14:04回复
    :: 国王·紫刘辉からあなたへのメッセージ ::
    「残暑が厳しいようだが、冷房はあまりつけてはいかん。体に悪い。风铃や水菓子や肝试しで凉をとるのだ。…余もよく宋将军に池に放り込まれて(强制的に)凉をとったな…」
    2006年9月19日
    :: 国王·紫刘辉からあなたへのメッセージ ::
    「…以前からなぜか王宫の瓦が忽然と消える谜の事件があって、幽霊の仕业と専らの噂だったが…邵可邸に行ったら补修にその瓦が…!は、犯人は兄…な、何でもない…」
    2006年10月2日
    :: 国王·紫刘辉からあなたへのメッセージ ::
    「绛攸は地図は完璧に头に入っているのだが、方向感覚がな…。地図は完璧だから、晴れた日は太阳や影で方向を掴めるからまだいいが、昙りや雨だともうダメだ。不机嫌绝顶だ。…城の中では太阳も见えないしな…」
    2006年11月7日
    :: 国王·紫刘辉からあなたへのメッセージ ::  
    「楸瑛は何でもそつなくこなすが、逆に言えば灭多に本気にならない。上司の黒大将军との手合わせは楸瑛の本気が见られる数少ない机会だ。いつもの楸瑛とはまるで违うぞ。仕事はそうして本気になる相手がいるが、女人がな…うう、また珠翠から苦情が…」
    2006年11月16日
    :: 国王·紫刘辉からあなたへのメッセージ ::
    「邵可は相当の酒豪でな。余も弱くないが、それは府库で邵可の晩酌に付き合っていたせいだ。管尚书并みにザルだぞ。酔ったことはないのかと讯いたら、…奥方と七日七晩呑み比べをしたときは酔ったとか言っていた…」
    2006年11月22日
    :: 国王·紫刘辉からあなたへのメッセージ ::
    「『霄太师埋め队』を発足しようと思うのだが、谁か仲间になってくれぬかな…。
       募集条件は1つ、命がけだ。半端な覚悟では返り讨ちに遭うからな」
    2006年11月29日
    :: 国王·紫刘辉からあなたへのメッセージ ::
    「宋太傅の剣稽古も容赦なかったが、时々府库にきた男はさらに鬼だった。子供の余を远虑なくボカスカ剣で叩きのめして、鼻で嗤うのだ!へばった余を猫みたいにつまみあげてじろじろ见て 『モチみたいだな』などとほっぺたまで引っ张った。あんな非道な男を父にもつ子供の将来が不悯でならん!」
    2006年12月6日
    :: 国王·紫刘辉からあなたへのメッセージ ::
    「実は彩云国には『幻の1巻』が存在する。何をトチ狂ったか雪乃はある日突然まったく别の筋立てで丸ごと书き直したのだ。结局今の形に落ち着いたが、その后ぱそこんが壊れ、でーたごと吹っ飞んだので文字通り『幻』となった…。ちなみにその话では、余と秀丽の出会いは桜の下どころか墓の中で、そうなると手巾の刺繍も墓石になっていたかも…」


    2楼2010-05-26 14:05
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      2007年5月4日
      :: 国王:紫刘辉のひとりごと ::
      刘辉「いよいよ秀丽がやってくるのだな。思えば长い道のりだった。红尚书という回り道を経てようやく辿り着いた目的地というところか……。ふふふ、久しぶりに秀丽に会ったら、そうだな、二胡をひいてもらおう。御伽噺をしてもらうのもいいな。どちらもぐっすり安眠できるのだ。 ……むむ、考えただけでも眠くなってきたぞ。それでは准备の前に一眠り…」
      2007年5月11日
      :: 国王:紫刘辉のひとりごと ::
      刘辉「はっ、気付けば一眠りどころか二眠りも三眠りもしてしまった!ああ、あっという间に辺りが暗く…。秀丽が来てしまうではないか!二胡はどこだ二胡は!   新鲜な桃も用意しようと思っていたのだぞ…。と、なぜ楸瑛がここにいるのだ?
      なになに、『先ほどの手纸の主は、秀丽ではなく楸瑛…』シュウレイではなくシュウエイだったのか!!…ってここまで待たせてそのオチか!」
      2007年5月23日
      :: 国王:紫刘辉と蓝楸瑛の会话 ::
      刘辉「……というわけで、今日のお客は…いまさら客というのもなんだが、左羽林军将军·蓝楸瑛」
      楸瑛「……主上、なんだかやる気の感じられないご绍介、ありがとうございます」
      刘辉「……そなたにはわかるまい。楸瑛と秀丽を闻き间违えた余の冲撃など」
      楸瑛「忙しい时间を割いてきてみれば、主上はすねていらっしゃるし。そもそもここはなんの部屋なのです?刘辉の部屋?   主上の执务室など私は来惯れておりますが」
      刘辉「违うのだ。ここはだな、日ごろは话せないいろんなコトを、余に话して闻かせる部屋なのだ。刘辉の部屋とは略称で、本当は『刘辉様に自分の秘密を隅から隅まで教えて差し上げなければならない部屋』という」
      楸瑛「……本当ですかそれ?   まあ、いいか。それでは、私の女性のくどきかたをイチから百まで、それこそおはようからおやすみまで教えて差し上げ……」
      刘辉「わ~~!!   兴味はあるが、こここ、ここは子供の皆も见ているのだぞ!あんまり过激な発言はよすのだ楸瑛!   とくにおやすみ以降は禁止なのだ!」(ブンブンと腕を振る)
      楸瑛「……大げさですよ、主上……」


      4楼2010-05-26 14:08
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        2007年7月2日
        刘辉「前回は、红尚书に続き楸瑛が来たのだったな。次はいったい谁が……。ん?   なんだこの本は。(『焦らしの技术』という本を手にとり)「ふせんがついているな。なになに、待ち合わせには遅れるべし。焦らすことで、カレの想いはさらに燃え上がります…」こ、これは女性向けの恋爱指南本ではないか!   男にとってハタ迷惑なことこの上ないことが书いてあるぞ。いやしかし、秀丽はこんな本を読んだりしないのだ。なぜかというとこの本、やけに値段が高いからな!   ……というのは冗谈だ。秀丽はわざと待ち合わせに遅れるようなことはしないのだ。なぜならこの余が选んだ女性だからな!   ふふふふふ…って、そもそも今回は待ち合わせすら成立していないぞ!!   なんということだ!!」
        国王:紫刘辉のひとりごと
        刘辉「いったい谁が来るのやら、今回ばかりは情报が全くない。もしやあの本、『焦らしの技术』が手がかりか?   しかしヨコにしてもタテにしても何も见付からないぞ。むむむ。もう一度、ふせんの部分を见てみるか。「待ち合わせには遅れるべし…」、これが手がかりとは思えないのだが……。待ち合わせに遅れる理由といえば、一·准备に手间取る、二·场所がわからない、などか。……ん?   场所がわからない人物には、一人心当たりがあるぞ。纷うことなき方向音痴。叶うものなき方向音痴。その名はずばり、李绛ムガッ!(后ろから谁かに口をふさがれジタバタ)」
        2007年7月12日
        刘辉
        というわけで、今回のお客は绛攸なのだ。しかしさきほど不思议なことが起こった。余が绛攸の名を呼ぼうとしたとたん、后ろから黒い手がヌッと出てきて、余の口をふさいだのだ。ん?   何か喋っているぞ。「绛攸が方向音痴ということは、あまり言わないほうがいい。本人が気にするだろうから…」。なるほど。余は気にしないが、绛攸が気にするなら言わないほうがよいな。では気をつけて绛攸を迎えるとしよう。
        国王:紫刘辉のひとりごと
        刘辉「というわけで今回は绛攸が来てくれて…」
        绛攸「(さえぎって)はあ。はあ…。执务室の场所はいつ変わったんだ!」
        刘辉「いや、执务室はそのままだぞ。そなたがまよ…」
        绛攸「(さえぎって)もういい!   こっちは黎深様が今日もいないせいで、てんやわんやなんだ!   しかも黎深様が、大事な本を置き忘れたから取ってこいという书置きを残して行かれたせいで…」
        刘辉「……こ、绛攸、余のために来てくれたわけではなく、黎深殿のためなのだな。余は悲しいぞ」
        绛攸「……い、いや、そういうわけではないのだが…。なにやら相当大事な本らしい。秀丽に関する重要な秘密が书いてあると」
        刘辉「秀丽に関する秘密…。(もしやこの『焦らしの技术』か!?   『待ち合わせには遅れるべし。焦らすことで、カレの想いはさらに燃え上がります…』……これを秀丽に実戦するにしても、黎深殿は待たせすぎではないかと思う。この本のためにお使いをしにきた绛攸も、なんというか気の毒だな)」
        绛攸「……何か知っているのか!?」
        刘辉「知っているような、知らないような。しかし绛攸、世の中には知らないほうがいいこともあるのだぞ」
        绛攸「なんだ急に……おかしな奴だな(首を倾げる)」
        2007年7月23日
        刘辉「……というわけで、引き続き绛攸が游びにきているのだ」
        绛攸「游びに来ているわけじゃない。黎深様の本を探しに来るついでに、主上の仕事の监督をだな」
        刘辉「たまにはよいではないか。働きすぎると毛が抜けるというぞ。そなたもお年顷だし、そろそろ気をつかったほうがよいな」
        绛攸「毛が!?   どいつがそんなことを言ったんだ!」
        刘辉「霄太师だ。だから最近はなるべく働かないようにしているそうだ。ちなみに一番仕事をしていた茶太保は…」
        绛攸「茶太保は…!?」
        刘辉「茶州特产·健康な髪の育成に最适な、『チョー大豆』を毎日食べていたという」
        绛攸「『超·大豆?』…。まあ、大豆は体に良さそうだが…。そんなに素晴らしいものがあるのなら、茶州の名产品にすればいい。きっと売れるぞ、悩み多き男たちに」
        刘辉「そうか、それはいい考えだ!   早速霄太师に闻いてみよう!(走り去る)」
        绛攸「そういえば、ひどく暑かった夏に、霄太师が夏バテに効く『超梅干し』を持ってるという噂があったが…。结局ガセだったような…?(首を倾げる)」
        2007年7月30日
        刘辉「绛攸~、霄太师に闻きに言ったら、思いきり笑われてしまったぞ」
        绛攸「(やはりガセだったか…)そんな名产品があるなら、茶州も苦労しないよな」
        刘辉「それもそうだな。(はっとして)…霄太师、まさかアレか?   余が以前、超梅干しの噂を流したのを根に持って…!」
        绛攸「……。(もっと早く気付かないものなのか)」
        刘辉「あっ、そんな、自业自得だという目で余を见るな!   绛攸」
        绛攸「……まあ、骗し骗されるのは世の习いだからな。それより、『超·大豆』、発明すれば売れるかもしれないぞ。薄毛で悩む男というのは、思いのほか多いそうだから」
        刘辉「そうか!   では早速柴凛殿のところへ行ってみよう!(走り去る)」
        绛攸「単纯というか何と言うか。しかしそれが、主上のいいところかもしれんな。まあ、『超·大豆』は俺には必要ないが。……はっ、俺は何をしているんだ!   主上の仕事の监督をしにきたはずなのに、见事に逃げられた!   后を追わなければ!」
        刘辉「(柴凛のところへ向かいながら)あ、绛攸に必要なのは、『方向音痴さん専用!   チョー地図』のほうだろうか。一度柴凛殿に提案してみよう」
        绛攸「はあ、はあ。主上はどこにいるんだ!!   そしてここは、どこなんだ~~!!」


        5楼2010-05-26 14:09
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          2007年10月5日
          刘辉「気が付けばもう秋だな……。秋はどことなく寂しいものだ。谁か游びにきてくれないだろうか…。この前は绛攸が来てくれたが、どうも最近忙しすぎるようだし…。あ、兄上が来てくれればいいな。昔は、寂しいときはいつも、兄上に构ってもらったものだ。兄上はとても器用で、お手玉をすれば大道芸人よりもうまくて女官たちを惊かせたし、本を朗読すればそのお声の美しさに飞ぶ鸟までもがうっとりして落ちてきたものだ。そのお姿はさながら……」
          静兰「刘辉、もう、そのあたりで。……は、耻ずかしすぎる…」
          刘辉「はっ、あにうえ…いつからそこに!   気配を消さないでくださいっ」
          国王:紫刘辉のひとりごと
          静兰「まったく…。お手玉はともかく、鸟が落ちてきたのは、そのとき稽古していた宋将军の枪がたまたま当たったからだろう」
          刘辉「枪が?   さすが宋将军、ありえないことをするな…」
          静兰「まあ、鸟が朗読に闻きほれるのも、枪があの高さまで飞んでいくのも、ありえないという点では同じか……」
          刘辉「ええ…。あのころの宋将军は怖かったです。あんな训练を毎日受けて、平然としていられる黒白大将军は、人间ではないのではないかと密かに思っていました」
          静兰「刘辉、知らなかったのか?   実はあの二人は人间ではないのだよ」
          刘辉「えええっ!?   そ、そうだったんですか!!   やっぱり…」
          静兰「………ああ」(嘘に决まっている。やはり刘辉は素直で可爱い……)
          2007年10月13日
          国王:紫刘辉のひとりごと
          刘辉「兄上、お茶でもどうぞ…」
          静兰「一国の国王が、手ずからお茶を入れるなど…。座っていなさい、私が入れよう」
          刘辉「ありがとうございます。あ、お茶の叶ならそこにありますから」
          静兰「ああ、これは素晴らしい茶叶だね。とても高级な代物だ。なかなかお目にかかることができない」
          刘辉「えへへ、珠翠がたまに入れてくれるんです…って、え?(兄上が茶叶を筒に入れているように见えるのは気のせいか……?)」
          静兰「そこで待っていなさい、刘辉…(ニッコリ)」
          刘辉「……はい!(いや、気のせいに违いない!!)」
          静兰「………。(持って帰ればきっとお嬢様が喜ぶな…)」
          2007年10月17日
          国王:紫刘辉のひとりごと
          刘辉「そういえば最近、兄上と御史台の榛苏芳が、亲密だと噂に闻きました」
          静兰「苏芳…?   ああ、タンタン君のことか。亲密というわけでもないが、お嬢様の欠けた部分を补える存在だとは思っているな。时々やりすぎるが……」
          刘辉「タンタン君!?   兄上があだ名で呼ぶなんて……。しかも秀丽の欠けた部分を补えるなんて、なんだか猛烈にうらやましいです!!」
          静兰「最近は谁よりもお嬢様と一绪にいる存在だ。仕事だとわかってはいるのだが、私もどことなく釈然としなくてね。……この间タケノコをたくさんぶつけておいたよ(ニッコリ)」
          刘辉「……さすが兄上!!(しかしなぜにタケノコ??)」
          2007年11月1日
          国王:紫刘辉のひとりごと
          刘辉「兄上が来てくれて、とても嬉しいです」
          静兰「ああ。私も刘辉ともっと话をしたいのだが、なかなかそうもいかなくてね。君はいまや国王だし、私は一介の武官に过ぎない」
          刘辉「そう…ですね…。でも、そんな中、今日はどうしてここに?」
          静兰「実は、お嬢様からお土产を预かったんだ。渡そうと思ってね」
          刘辉「おおおお土产ですか!?   それは…!!」
          静兰「どこかの州の工芸品らしい。いろいろあって渡しそこねていたそうだ」
          刘辉「そうですか…。いや、お土产をもらえるのだから、喜ぶべきか」
          静兰「ほらご覧。この小箱だよ。からくり小箱というそうだ」
          刘辉「これは见事だ。木が复雑に组まれていて、模様のように见えるな。まるで秀丽のような、素朴な美しさがある……(うっとり)。何が入っているのだろう。む、むむむ。どこを见ても开けられそうな场所がない!!   盖も取っ手もない…この箱はどういう作りになっているのだ…(途方に暮れる)」
          静兰「そういう作りの箱なんだそうだよ。大事なものを入れておくのにいいそうだ」
          刘辉「大事なものを入れる…って言っても、开かなければ仕方がないと思うのですが。ああ、こういう顽なな所も、秀丽に似ているな…」


          6楼2010-05-26 14:10
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            国王:紫刘辉のひとりごと
            刘辉:「手慰みに刺繍をしていたら、いつの间にかものすごく上手くなってしまった気がする。とはいえ、秀丽も珠翠もいないから、比べようもないのだが。この分だと、桜がひとつ咲くたびに、余はひとつずつ刺繍を増やしていって、満开になるころにはこの手巾にも桜が満开に……。しかも现実と违い、刺繍の桜は散ることもない。おお、なんという诗的な発想なのだろう。前回も言ったように思うが、桜は人を诗人にする……。と、前回も言ったように思うが、なぜ余はひとりなのだ!!   寂しいと言ったではないか!秀丽とは言わぬ、せめて楸瑛!   最近楸瑛は前より暇になったらしいと闻いているぞ。はっ、楸瑛を呼ぶために、素晴らしいものが手元にあるではないか!よし、これを使ってみよう!   楸瑛、珠翠の刺繍がココにあるぞ!今ならタダであげるぞ!   って……これが王のすることなのだろうか……」


            8楼2010-05-26 14:12
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              2008年7月15日
              国王:紫刘辉のひとりごと
              刘辉「余の部屋へようこそ!   今日は楸瑛がいないのだ。もうどこにも行かぬと约束したのに……」
              珠翠「主上……。今日はおひとりですか、あのボ……いえ、蓝将军は」
              刘辉「おおっ、珠翠ではないか!   どうしたのだ、こっそり覗き込んで。あのボウフ……いや、楸瑛は今日は留守だぞ」
              珠翠「そうですか。いえ……私も主上のおそばに参りたかったのですけれど、蓝将军がずっとご一绪でしたので、远虑していたのです」
              刘辉「そうだったのか。しかし、楸瑛はそなたを待っていたのではないか?」
              珠翠「待たれるいわれなどございません。私は、あのボウフラ将……いえ、蓝将军に女官たちが泣かされるのを防ぐのが使命。女官たちのいないところで会う必要など」
              刘辉「そんな、吐きすてるように言わなくても……。しかも珠翠、もはやボウフラ将军という呼び名が丸裸だぞ」
              珠翠「失礼しました。しかし夏场に引きも切らずに现れるあ奴ら、成长すれば小憎らしい蚊となるあやつらを、决して许すわけには参りません」
              刘辉「珠翠、颜が怖いぞ。それはボウフラに対する憎悪か、それとも……。后者だとしたら相当怖いな……。あ、回廊から足音が!   あれは楸瑛ではないか!?」
              珠翠「はっ、见付かる前に私は退散いたします!このままでは私こそが、『飞んで火にいる夏の虫』でございますから!」
              刘辉「うむ、そ、そうか。そういえばボウフラも夏の虫、だな。けれどボウフラは水のイキモノ、火に飞び込むことすらできぬ。……楸瑛の恋も、前途多难だな」
              2008年9月2日
              国王:紫刘辉のひとりごと
              刘辉:夏が终ってしまった~!今年も秀丽と花火にも祭りにも行かぬまま终ってしまった!!さらば余の青春……。
              楸瑛:なにたそがれてるんですか主上。秋は秋で、恋人たちには美味しい季节でしょう。
              刘辉:楸瑛!   戻ってきてくれたのだな。して、なぜ美味しいのだ?
              楸瑛:夏は暑くて恋人といえど寄り添う気も失せる。しかし凉しくなれば……。必杀、「寒いだろう、私の上着を着なよ」攻撃が出来るのです!!
              刘辉:……やや软派野郎すぎる気もするが、闻こう。
              楸瑛:原始的ですが効果的な手法です。方法も简単です。まず、凉しくなってきたときに、意中の彼女と外出します。出かける场所は、そうだな、秋桜など见に行くといい。绿の草原にゆれる秋桜。あははうふふ、捕まえてごらんなさーい、な世界ですよ。
              刘辉:ほほう、アハハウフフ捕まえてごらんなさーい!   か。いいな!   素晴らしいな!
              楸瑛:でしょう。しかしやがて日が暮れ始める。薄着の彼女がこう言います。「いやだ、私、ちょっと寒いわ……」
              刘辉:ほうほう!   そこで余がこう言うのだな!   「寒いだろう、余の上着を着るといい!」
              楸瑛:これで大概の女性はころっといきます。……最近そんなことする奴はいない?   そうです、だからこそ価値があるんです!ただし、上着に男の臭いなんかすると逆効果なのであしからず。香を焚き染めておくといいでしょう。
              刘辉:谁としゃべっているのだ?   まあよい。早速余もやってみよう!
              楸瑛:ふっ、効果があったら言ってくださいね。そうしたら私は指南本でも出そうかな。主上の推荐文つきで。题名は「気になるあの子を落とす五十の方法」。
              刘辉:なぜに五十?   それを出すためには、まずはそなたが本命を落とさねば话になるまい。とりあえず、余は実践してみるぞ!


              10楼2010-05-26 14:13
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                2008年9月16日
                国王:紫刘辉のひとりごと
                刘辉:ああ、寂しい。秋の夜长は寂しさも増す。虫の声など闻こえると、独り身が身に染みる……。
                绛攸:叹いている暇があるなら仕事しろ仕事。书翰がお前を待っているぞ。
                刘辉:いやだそんな待ち人。绛攸はいいな、待ってくれている人がいる。百合姫とか。
                绛攸:百合様はめったに帰ってこられないぞ。待っているのはおもに黎深様だな。
                刘辉:黎深殿はいやだ。……こわい。
                绛攸:怖くはない。まあ、アレだから理解されにくいがな。そういえば、今日は月が绮丽だな。どうだ、団子を片手に月见でもするか。それくらいなら付き合ってやる。
                刘辉:月见か。そういえば月には秀丽のような可爱いウサギがいて、モチをついているんだそうだな。
                绛攸:ウサギ!?   モチ!?   そもそもそんな话は知らん。月にいるのは真っ黒などろどろした液状のイキモノだろう。それが定期的に大発生して月を覆うから、月が隠れるんだ。
                刘辉:なんだその不気味な见解は!!   闻いたこともないぞ!
                绛攸:……地上でも、満月の夜に产卵する生物がいるだろう。月にはそういう圣なる力がある。しかしその圣なる力は、忌々しい、月の黒いイキモノには害となる。だから満月の时には、彼らは息を潜めるんだ。一方、月の力が衰えてくると、奴らはたちまち増加して、しだいに月を覆っていく。どうだ不気味だろう。だから人は三日月を爱でたりしない。欠けた部分は、イキモノに覆われた部分だからな。
                刘辉:そ、そうだったのか!!   そういえば、目をこらしてみると、満月ですら、うっすら灰色の部分が见えるぞ。あれは奴らの中のしぶといモノが、生き残っているからなのだな。
                绛攸:その通りだ。それでも、奴らに邪魔されず月を见られる唯一の时だから、人はこぞって満月を爱でるのだ……と黎深様が言っていた……。(むむ、なんだか不安になってきたぞ。大丈夫か俺!?   もしや、また骗されている……!?)
                刘辉:そうか黎深殿が……。さすが吏部尚书、博识だな。きっと楸瑛も知るまい。今度会ったら教えてやろう!!


                11楼2010-05-26 14:14
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                  2008年10月15日
                  国王:紫刘辉のひとりごと
                  刘辉:ふっふっふ、「恋の目安箱」こっそり设置してみたぞ。さて、お便りは入っているだろうか。
                  楸瑛:私に隠れて设置しましたね。さっき绛攸が、主上が仕事をしないと怒っていましたよ。
                  刘辉:国民の悩みに答えるのも国王の务めだろう。ん?   またもや「みかん仮面」さんからだ。
                  楸瑛:どれどれ。「先日の主上の助言を受け、早速手纸を本に挟んでみました。书名は『彩云国名家集   その参拾弐』」
                  刘辉:名家集!?   彩云国の贵族を网罗したアレか?   たしかすごい巻数の…。しかも三十二って中途半端だな。
                  楸瑛:続きがあります。「彼女はちょうどその本を探していたようで、たいそう喜んでおりました。そして数日后、丁宁な手纸とともに、その本が返ってきました」
                  刘辉:なんと、上手くいっているではないか!!   しかしかなり绵密に调査をしたのだな。
                  楸瑛:「私は毎日彼女の侧で彼女を见ておりますから、何が足りないかなどすぐにわかります。绵密に调査なんて朝饭前です」
                  刘辉:なんだこの手纸……。もしかして会话が闻こえているのか?
                  楸瑛:……この执着ぶり、ある人を思い出すな。とりあえず続きいきます。「彼女の手纸にはこうありました。『亲切な方、ありがとうございます。ちょうど府库にもなくて、困っていたんです。御礼に一度お食事でもどうですか。政事についてお话しましょう』」
                  刘辉:お食事だと!?   余だって秀丽とお食事したい!   うらやましくなってきた。
                  楸瑛:「ところが困った事态となりました。自分の素性を明かすわけにもいかないので、私は伪りの名を手纸に书いておいたのです。しかも年齢もごまかして」
                  刘辉:なんだそれは。他の者を装ってどうする!!   无意味ではないか。
                  楸瑛:「あの子が私を食事に诱うなんて、梦にまで见た展开なのに!   今さらあれは私だというわけにもいかず困り果てていたのですが」
                  刘辉:う……かわいそうだな。好きな子に诱われたのに行けぬとは。余が代わりにいってやろうか。
                  楸瑛:「代わりに年格好がぴったりな息子に行ってもらうことにしました。悔しくて肠が煮えくり返りそうです」……以上。
                  刘辉:そうか息子に……。最后の一文に怨念を感じるな。
                  楸瑛:「みかん仮面」さん、やはりあの人のような気がしてならない……。そういえばさっき绛攸が、なぜか秀丽殿から御礼を言われ、食事をすることになったと言っていたが。ま、まさかね……。
                  2008年11月1日
                  国王:紫刘辉のひとりごと
                  刘辉:余が设置した国民のための恋の相谈箱「恋の目安箱」。今日もお便りが来ているぞ!!   盛况だな。
                  楸瑛:ああ、届きましたか。秋も深まり、人恋しさも増す季节ですからね。どれどれ。
                  刘辉:今回は余が読もう。「主上、あのボ――」
                  楸瑛:ボ?
                  刘辉:………!!
                       (「ボウフラ将军が迷惑なのでなんとかしてください主上!」と书いてある!!)
                       しゅ、珠翠からの手纸だが、これは余へのもののようだ!!   残念だな!
                  楸瑛:珠翠殿!?   ぜひ见せてください!   ほら早く!!
                  刘辉:や、やっぱり余が読もう!!   ……なになに、「主上、あのボ…棒状の布に入れた刺繍、ご覧いただけましたか。どうです腕が上がっているでしょう」、以上だ!
                  楸瑛:棒状の布?   腰纽か何かかな。刺繍技术向上のための文通ですか?  
                  刘辉:あ、まあ、そういうことにしておこう。
                  


                  12楼2010-05-26 14:16
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                    楸瑛:珠翠殿に刺繍を赠られる男が羡ましいな。ところでもう一通、手纸が入っているようですが?   あ、もしやそれは私宛て!?   珠翠殿から私への手纸!?
                    刘辉:妄想しすぎだ!   ちょっと待て!
                         (なになに、『楸瑛様の甘い嗫きに、后宫づとめの身でありながら恋をしてしまいました』笔名、匿名女官、だと!?   ……だから珠翠が激怒して、手纸を追加したのだな!!)
                    楸瑛:どうしました主上?   もしや刺繍でしたか!?
                    刘辉:匿名女官さんからの相谈だ!   匿名女官さん、答えは、「彼は名うての游び人。男の数は星の数!   外に目を向けるべし!」。
                    楸瑛:名うての游び人に恋をした乙女か。どれどれ、私が解决して差し上げよう。さあ手纸を见せてください!
                    刘辉:わ~、ダメだ楸瑛、この手纸はっ!!   あっ!!
                    楸瑛:珠翠殿の手纸が落ちましたよ主上!!   (开いて)うっ……。ボウフラ将军ってちょっとひどくないですか……。なにが棒状の布ですか主上。嘘がヘタですね。
                    刘辉:余にやつあたりをするな。……秋も深まり、人恋しい季节なのに……无念だな。
                    2008年11月15日
                    国王:紫刘辉のひとりごと
                    刘辉:楸瑛!   楸瑛はおらぬか!
                    楸瑛:なんですか主上、朝っぱらから……。
                    刘辉:目安箱!   余が设置した「恋の目安箱」に読者からお便りが届いたのだ!
                    楸瑛:ええっ!?   朝廷の外から届いたんですか?   目安箱の中に抜け道でもあるのか……。
                    刘辉:そんなことはどうでもいい!   早速読んでみよう!
                    「质问です。 殿方から『一绪に暮らそう』と言われたんですが、意味がわかりません。だって、その方と私はただの友人ですので……。 どういう事なんでしょうか……。 主上なら、どう思われますか?    蓝将军は简単には言いそうにないセリフ、という気もしますが……」とのこと。「あらや·ま」さんからのお便りだ。
                    楸瑛:ふっ、ご想像通り、私は简単には言いませんね。花は数あれど、生活を共にできる女性は、そうはいません。
                    刘辉:余は秀丽がいいな。最近十三姫も后宫に入ったが、そ、そういう関系ではないからな!
                    楸瑛:妹を后宫に入れた身としては、やや复雑ですが……。それはともかく、その殿方が「あらや·ま」さんに恋をしているのは确かでしょうね。
                    刘辉:そうだな。余が秀丽と一绪に暮らしたいのも、きっと恋ゆえと思う。
                    楸瑛:では十三姫は?   一绪に暮らしたいですか?
                    刘辉:う、珠翠が留守のときは、し、仕方がないと思う。
                    楸瑛:珠翠殿の代わり?   一绪に暮らして何をするんですか?
                    刘辉:寂しいとき话し相手になってもらったり、一绪に马を见に行ったり……と、友达だ。
                    楸瑛:ということは、友达なのに一绪に暮らしたいと?
                    刘辉:う、まあ、そうなるな……。待て待て、颜が怖いぞ楸瑛!   しかも余は王様だぞ!城だし、后宫もあるんだから仕方がないだろう!   特殊な例だ!
                    楸瑛:まあそうですけれども。というわけで「あらや·ま」さん、主上は友达でも一绪に暮らしたいそうです。とはいえ、普通に考えれば、その殿方は贵女に远まわしに告白していると考えたほうがいいでしょう。一度彼の真意を确かめてみては。
                    刘辉:えっ!?   余に届いたお便りなのに、楸瑛が答えている!   ちょっとおかしくないか?
                    楸瑛:ちっともおかしくありませんよ。なぜなら私のほうが主上より百万倍恋を知っているからです!
                    刘辉:余の恋の回数などいつ数えたのだ!   百万倍はサバ読みすぎだろう!  
                    楸瑛:子供の言い合いじみてきましたので、今日はこれにて……。


                    13楼2010-05-26 14:16
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                      2008年12月1日
                      国王:紫刘辉のひとりごと
                      余の部屋へようこそ!
                      自称「余よりも百万倍恋を知る男」楸瑛が兄上に呼び出されて、余はまた一人になってしまった。兄上も相当人使いが荒いようだな…。
                      うーん、余一人では「恋の目安箱」に答える张り合いがないのだ……。
                      人の恋の悩みについて谁かとあれやこれや言うのが楽し、いや、国民のためになると余は考えているからな。
                      それにしても、30年以上1日も休まず一人で部屋を切り盛りされているというテ○コ殿は、本当にすごいな。
                      余は一人になるたびに、秀丽を想って、寂しい気持ちにならずにはいられないのだ。
                      王としても、司会、ではない部屋の主としてもまだまだだ……。
                      そうだ! これからは、余の部屋に来てくれる者に、出演料をだすことにしよう!
                      そうすれば、きっと秀丽も来てくれるはず!
                      金に頼るのはいささか不本意ではあるが、背に腹は変えられないのだ!!
                      そして、いっそ余以外の男子禁制にしてしまおう!
                      これだけ条件を整えれば、秀丽以外は来ないだろう。……楸瑛も来られぬが…仕方あるまい。
                      余は恋に生きるぞ!!
                      2008年12月15日
                      刘辉:「余の部屋へようこそ!と言ってはみたものの、见事に谁もいないのだ……。あいかわらず、秀丽の足音も気配もないぞ!!『出演料あり·男子禁制』にしたら谁も来ないって、お金をもらっても余の部屋には来たくない女人ばかりなのか?伤つくな……。仕方ない、『男子禁制』は解くことにするか…。そうなると出演料も払う必要はないか。いや、秀丽のために出演料は…。」
                      (ドンドンッ)
                      刘辉:「おっ! ようやく谁か来たようだ! 」
                      楸瑛:(やれやれ、なんとか人使いの荒い元公子様の目を盗んで抜け出てきたけれど、いつ见つかるかわからない。主上の部屋にかくまってもらうことにしよう。)
                             「主上! 开けてください! 」
                      刘辉:「なんだ、この声は楸瑛か。すんなり开けるのもおもしろくないな…。楸瑛! 扉の但し书きを见てみろ。」
                      楸瑛:「ん? なになに…、『男子禁制』!?   いつの间にこんな……。
                      (早く入れてもらわないと、静兰に気づかれる…!!)
                      そうですか……。国民の恋のお悩みを一绪に解决するのを楽しんでいただいていた、というのは私の一人よがりな気持ちだったというわけですね……。主上が、男の友情よりも、女人との恋爱を选んだというならば、私は身を引きましょう……。」
                      刘辉:「あっさり引き下がり过ぎだ!   あっ! 足音が远ざかっていく! 楸瑛が行ってしまう!! 一人きりになってしまうのは寂しすぎるのだ! 待ってくれ! 楸瑛ーっ!!」
                      (ガラガラ)
                      楸瑛:「主上! どうなさったんです? お部屋は男子禁制にされたのでしょう? 」
                      刘辉:「あれ? 意外に近くにいたな…? いや、やっぱり男の友情も大事だということに気づいたので、男子禁制は解くことにした! 」
                      楸瑛:「それでは、私はお部屋に入れていただけるのですね…?」
                      刘辉:「も、もちろんだ、入ってくれ。そして、国民の恋のお悩みに余と一绪に答えていこう! 」
                      楸瑛:「ふうっ、よかったよかった。间に合ったようだ…。」
                      刘辉:「ん? 何か言ったか? 」
                      楸瑛:「ただ、主上のお侧にいられることがうれしい、と言ったのですよ。」
                      刘辉:「そうか、タダ、だな。では、楸瑛は引き続き出演料なしで、余の部屋の客としよう!!」
                      2009年1月5日
                      刘辉:余の部屋へようこそ! すごいぞ、楸瑛!!「恋の目安箱」にどんどんお悩みが入ってきている。やはり、みんな恋烦いしているのだな。さっ、悩める国民に答えていこう!
                      楸瑛:また来ているんですか!?本当にこの箱はどうなっているのやら。どれどれ……。うっ!
                      刘辉:どうした、楸瑛?   どんどんお悩みを読み上げてくれ。余は、どんなお悩みにも答えていくぞ!
                      楸瑛:では……、「私は绝対にかなわない恋をずっと胸に秘め続けています。こんな私を、主上はどう思われますか?」「私は主上みたいに叶うことのないであろう恋をしています。ときどき喋ることはあっても告白ができないんです。片思い同士、ぜひ主上のご意见を」……。似たようなお悩みが他にもいくつかありますが、続けますか?
                      刘辉:い、いや。二つで十分だ。というよりも、この悩みに余が答えるのか?
                      楸瑛:主上がそうおっしゃるから読み上げたんじゃないですか。
                      刘辉:しかし、な、なんなんだ、その「主上みたいに叶うことのないであろう恋」とか「绝対にかなわない恋」とか、后ろ向きで切ない悩みは!!それと、「主上みたいに」はいくらなんでも失礼すぎるのではないか!?
                      楸瑛:まあまあ、答え方にはいろいろありますから。例えば、「胸に秘め続けるのをやめて、まずは想いをぶつけてみれば?」とか、「片思いの时期を楽しむのも恋ですよ」とか。女人が心安らぐ答えをあげればいいじゃありませんか。
                      刘辉:さすがだな、自称『余よりも百万倍恋を知る男』!   では、「想いをぶつけたけど、彼女は见向きもしてくれません。どうしたらいいですか?」とか「片思いを楽しむ时期はいつまで続くんですか?」とかつっこまれたらどうするんだ?
                      楸瑛:それこそ、私が主上におうかがいしたいところですね。
                      刘辉:ぐっっ。「振り向いてくれるまでがんばりましょう。きっと想いは通じるはずです」
                      楸瑛:「あきらめも肝心です」は付け加えなくていいんですか?
                      刘辉:そ、それこそ楸瑛が言った方が真実味が増すのではないか?
                      楸瑛:ぐぐっっ。「恋の始まりも终わりも、决められるのは自分の心だけですから、相手に迷惑がかからなければ、あきらめがつくまで想ってみては?」
                      刘辉:「ありがとうございます」
                      楸瑛:これじゃあ、いったい谁のお悩みかわかりませんね……。 


                      14楼2010-05-26 14:17
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                        2009年2月2日
                        刘辉:余の部屋にようこそ!   窓から梅が见えて、春の予感を感じる今日この顷。余のところにもドキドキ恋爱相谈が届いたぞ!
                        楸瑛:なになに、「私の二人の友人が、同じひとに恋をしてしまいました……」か。ん?「侧近のお二人も、よかったら相谈にのってください!」って、私たちはおまけなのかな。どっちかというと主上がおまけな気もするけど。ね、绛攸。
                        绛攸:ね、绛攸、じゃないだろう!   お前ら、仕事をさぼって何やってるんだ!   特に主上!   まさかこの书翰の山、见て见ぬフリをしているわけじゃないだろうな!
                        刘辉:ぐっ……。いやその、国民の相谈に答えるのも、余の大事な仕事で……。
                        楸瑛:まあまあ。主上の言にも一理あるし、ここは一番いい答えを皆で考えようじゃないか。
                        绛攸:くだらん。俺にはそんな経験……ないからな。
                        楸瑛:ん?   君、今ちょっと踌躇したよね。なになに、何隠してるのかな。
                        刘辉:绛攸、そなた、まさか秀丽なのか!?   秀丽に悬想しているのか!!   余は怒らないから言ってみろ!!
                        绛攸:悬想って!!   待て待て、话が飞跃しすぎだ。俺にはそんな経験はないが、友人なんだろう?   素直に気持ちを打ち明けて、正々堂々思いを告げればいいじゃないか。どちらが受け入れられようが、恨みっこなしだ。
                        楸瑛:ふ……、君らしいまっすぐな答えだね。だけど他人事に闻こえるな。君の思いは别のところにあるんじゃないのかい?
                        绛攸:うるさい!   ともかく、同じ条件で戦えるだけマシってことだ。両思いの二人がいたとして、その片方に横恋慕するより、よっぽどマシだろう。
                        楸瑛:……へえ。君、そんな経験あるんだ?   これは惊いたね。今のは、君の心からの言叶に思えるよ。
                        绛攸:うるさいと言っている!!   なんだ、お前こそ鸠が豆鉄炮くらったような颜してるじゃないか。常春头でもそんな経験あるのか?
                        楸瑛:ぐっ………。
                        刘辉:おおっ、いつも余裕の楸瑛から、笑みが消えたぞ!   これは図星と见てよいのだな!!   しかし、余が想っていた以上に、二人とも切ない片想いをしていたようだ。报われない片想い……か。目に见えた恋敌がいるでもなく、秀丽に両思いの相手がいるでもなく(多分)余は案外恵まれているのかも知れぬな。
                        ……というわけで、同じ土俵で戦える二人なら、お互い切磋琢磨しつつ、相手に想いを打ち明けてみてはどうだ!   その结果どちらかが选ばれたとしても、落ち込まぬように。男は星の数ほどいると、前に楸瑛が言っていた。素敌な春はすぐそこだ!   余も顽张るから皆も顽张るのだぞ!   しゅうれーい!!
                        2009年3月2日
                        刘辉:余の部屋にようこそ!   ついに春がやってきたな。春といえば……!
                        楸瑛:恋!   全てのものが花开く季节、そう、薄红色の恋の花も开くのです!
                        绛攸:お前の头は年中花畑だろう、この常春头。
                        刘辉:はっ、绛攸!   いつからそこに!
                        绛攸:いつからそこに、じゃない!   俺が目を离すとさぼる奴らがいるからな。つねに目を光らせることにした。
                        刘辉:ぐぐぐ、なぜ绛攸はいつもそんなに仕事仕事言えるのだ。切ない恋に身闷える乙女の心に応えようとは思わないのか。
                        楸瑛:绛攸がそんなタマなら、今ごろ縁谈の一つや二つ受けてますよ。
                        绛攸:うるさい!   男はな、若いうちは仕事せねばならんのだ。天の理だ。
                        楸瑛:そうかな。恋ができる男は仕事も出来る、というのが私の持论なんだけどね。
                        绛攸:片目をつぶってみせるな!   俺は骗されんぞ!   男は仕事に生きねば!   だいたい今の男たちはちゃらちゃらしすぎなんだ。
                        刘辉:まあまあ二人とも。どちらの言うことにも一理あると思うぞ。
                        绛攸:お前が言うな!   大体な、お前らがあまりにも主张するから、俺も民の声とやらを闻いてみようかと思って、この目安箱を覗いてみたんだ。そうしたらだな……。
                        楸瑛:そうしたら?
                        绛攸:「主上、いろいろ大変ですが顽张ってください。私も恋で悩んでいますが顽张ります」だと!!   悩み相谈というより励まされている!   これにどう答えるんだ?   ええ?   言ってみろ!!
                        刘辉:が、顽张ってください……。余も顽张ります……。
                        绛攸:ほら见ろ!   つまりだな、お前らは国民の血税を使って目安箱を设けながら、お悩み相谈の役割を果せていないということだ。しかも励まされているんだぞ!   情けないと思わないのか。
                        刘辉:ぐぐぐ、きつい……。春なのに、绛攸の言叶が吹雪のごとく突き刺さる……。
                        楸瑛:そうだよ绛攸、言いすぎだよ。主上がかわいそうじゃないか。
                        绛攸:なにが「かわいそうじゃないか」だ!   そもそもお前はなんなんだ。侧近なら侧近らしく、もっと国民のためになる仕事を主上に勧めろ!   そもそも恋爱一辺倒なこの世の风潮には纳得できん!
                        楸瑛:君の个人的な意见は闻いてない。しかし恋爱相谈より国民のためになるものって……。
                        刘辉:変わり身早いな楸瑛!   このままでは余……余の大事な目安箱の目的が変わってしまう!   この危机を救えるのはここを见ている乙女たちの声だけだ!   恋爱指南を続けてほしいという贵女の声が、この危机を救うのだ!
                        绛攸:どさくさに纷れて国民に诉えかけるな!   国民の皆、主上に仕事をするよう言ってくれ!   頼む!
                        楸瑛:あああ、収拾がつかなくなってきた……!   まあ、いつもこんな感じだから、皆もあんまり気にしないでいいからね。さあ、次回はどうなるか……お楽しみに!
                        绛攸:だから片目をつぶるなと言っているだろ~~~~っ!!


                        15楼2010-05-26 14:18
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                          2009年6月1日
                          刘辉:余の部屋へようこそ!   国民が长雨に悩まされる日々ではあるが、そんなときこそ、恋のお悩みくらいは解决してやりたい!
                          绛攸:结局、なんで俺はまだこんなことを…。とりあえず、今回の投书は、常春头の楸瑛名指しだから、俺が読み上げるぞ。
                               「蓝将军、质问があります。私は、六年间女性だけの环境にいたため、同世代の男の人(全般)が苦手になってしまいました。今、挨拶すら出来なくって困っています。どうしたら颜を逸らしたり、目をきょろきょろさせずに男の人と话せますか。」
                          刘辉:「女子だけの环境」というのは、后宫のことか?   相谈者は后宫の女官だろうか?
                          绛攸:いや、后宫にはこいつが出入りしているし、主上もいるから违うだろう。しかし、少し亲近感を覚える投书だな…。
                          楸瑛:君の场合は、あえて女人と接しないようにしているんだろう。この方は、君と违って、そんな自分を変えたいと思っているのだから、助言のしがいがあるよ。
                          刘辉:うーーん。そうか!!   これは后宫の女人というより、羽林军の兵士のつぶやき、女人版と考えればよいのだな!
                          绛攸:なるほど…、そいうえばいつぞやかの棹瑜殿の恋爱指南をめぐる羽林军の戦いはすさまじかったな…。
                          楸瑛:そうだね。まあ、私に言わせれば、こういう场合は、ちょっとした荒疗治が一番効果的だよ。
                          刘辉:荒疗治?   何をさせるつもりだ、楸瑛?   相手は女人だぞ。羽林军の兵士とはわけが违うが…。
                          楸瑛:いえ、私がいいたかったのは、少しの覚悟を决めて、これまでとは全く违う环境に飞び込んでは?   ということです。
                          绛攸:女人だけの环境から、男だらけの环境に、という风にか?   たしかに、相当な荒疗治だが…、耐えられるのか?
                          楸瑛:他の女人がいると、つい頼ってしまったり、女人同士でつるんでしまいがちですから。必要に迫られればなんとかなりますよ。
                          刘辉:厳しいな…。
                          楸瑛:ただし、注意点は、异性の存在に惯れすぎて、耻じらいや紧张感が皆无になってしまわないこと!
                          绛攸:まあな。男だらけの环境に适応しすぎて同化してしまうと、恋も何もないからな。
                          刘辉:うむ。それに、颜を逸らしたり、目をきょろきょろさせるのも、やり过ぎなければ、耻らう乙女の可爱らしさに见えるものだから、そんなに気にしなくてもよいのではないか?
                          楸瑛:ええ、主上のおっしゃる通りです。気にし过ぎずに、自分を変えていってはいかがでしょうか。贵女のそのけなげさを见ている人はちゃんと见ていますから。
                          刘辉:やまない雨はないように、そなたが男と话せる日もやってくるだろう!
                          绛攸:珍しくきちんと答えているが、俺はこいつらの回答には责任は持てないと言っておくからな。ま、じめじめしてないで、まずは、行动を起こしてみろってことだ…な。


                          17楼2010-05-26 14:20
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                            2009年7月17日
                            国王:紫刘辉のひとりごと
                            刘辉:余の部屋へようこそ!   外はうだるような暑さだが、余の部屋は快适だぞ!   茶の种类も豊富に用意しているし、茶菓子も、ほれ、この通り。まんじゅう、ごま団子、扬げ菓子、焼き菓子……。どうだ?   游びに来たくなってきただろう?   きっと秀丽も茶菓子につられてやってくるはず……。ん?   侧近二人はどうしたか?   そ、それはな、绛攸は、红尚书の使いに见つかって、吏部に引きずり戻されていった……。たしかに、绛攸が长い间いないと吏部は机能しなくなってしまうから、いたしかたない。楸瑛は、『お前も仕事に戻れーー!!』と、自分だけでは戻りたくない绛攸に道连れにされた。まあ、绛攸と楸瑛には悪いのだが、そろそろ兄上か秀丽の颜が见たくなってきたので、顷合いといえば顷合いだったかもしれない。しかし、二人ともここで待っていても来てくれないようだから、久しぶりにお忍び夜这いを决行するかな……。夏の夜に夜这うとは、なかなか风流ね、と秀丽がほめてくれたりは…、しないか……。最近忙しいようだし、家に帰っていないかもしないが、せめて、兄上と邵可の颜だけでも见られればよしとしよう!   やはり、夏は恋の季节だからな!
                            2009年8月17日
                            刘辉:「余の部屋へようこそ!ハーハー、访れてくれる者がいる限り、余はここで出迎えるぞ!   ゼエゼエ…。いやなに、先ほどまで、邵可の屋敷にいて、ここまでとんできたものだから、ちょっと息が切れているのだ、许してくれ。邵可の屋敷にいた理由?   それは、久しぶりのお忍び夜这いを决行したからだ!!だ、が、なんと、秀丽も、兄上も、そして、邵可までもが留守だったのだ!!よりによってなぜ!?   もしかして、「最近は暑くて食材が腐りやすいから、なかなか买い置きができないのよね…。ちょっと赘沢だけど、今晩は外食しましょうか!」とかなんとか言って、三人で出かけたのではないだろうか…。食事が始まると、「お嬢様、最近少しお痩せになったのではないですか?   たっぷり召し上がってくださいね。」なんて兄上が言って、「そうかしら?   いつも心配してくれてありがとう、静兰。あっ、父様、野菜もきちんと食べてる?」と秀丽が笑颜で邵可に言えば、「秀丽、食后の甘味も注文するかい?」と邵可が切り返す。……う、うらやましい!   うらやましすぎる!!   余も、その団らんに心から加わりたい……。しかし、本当のところもわからないのに、ここまで浮かぶとは、まさに余の真夏の夜の梦だな!! 


                            18楼2010-05-26 14:21
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                              2009年9月14日
                              刘辉:「余の部屋へようこそ!   気づくと铃虫が鸣き出していて、秋の到来を感じるようになったな!相変わらず、余は一人で、谁かが访れてくれるのを待っているところだ。お供は、铃虫だけ…。 一绪に、このまま秋の夜长を泣き通す……、ってそんなのいやだーー!!   うわーーん!!   」
                              邵可:「おや?   こんなところで泣いているのはどなた?   」
                              刘辉:「しょ、しょ、邵可ー!!   よいところに通りがかってくれた!   」
                              邵可:「主上!?   (庭に子どもが纷れ込んだのかと思ったら…)どうしたんです?   」
                              刘辉:「さ、さびしいのだ…。秋の夜长に、余を一人にしないでくれーー!」
                              邵可:「理由はよくわかりませんが、こんなところでお一人でいらっしゃるのは确かによくありませんね。今日は秀丽も静兰も、戻りが遅いそうですから、私でよろしければ、しばらくご一绪いたしますよ。ちょっと府库に戻ってお茶の用意をして戻ってきますね。それと、きっと主上が喜んで下さるものも一绪に持ってきます。」
                              刘辉:「邵可の茶!?   い、いや茶は余が用意するーー、って行ってしまったか……。まあ、いいか。それに、余が喜ぶものというのも気になるな。楽しみにしておこう!!」
                              2009年10月1日
                              刘辉:「余の部屋へようこそ!   凉しい风が吹いて、心もさみしくなりそうな秋だが、今回は、邵可が一绪にいてくれるので、心强いぞ!!欲を言えば、兄上か秀丽もここに居てくれればさらにうれしいのだが…」
                              邵可:「主上、何かおっしゃいましたか?   」
                              刘辉:「いやいや、邵可がこうして余と月见をしてくれて、うれしいな、と言っただけだ」
                              邵可:「そうですか。さあ、お茶の用意ができましたよ。それに、こちらも、よろしければお召し上がりください」
                              刘辉:「おおーー、月见だんごではないか!!はっ、待てよ!!   邵可、もしやこれは…!!   」
                              邵可:「ええ。秀丽がつくった、特制『当たり入り月见団子』です」
                              刘辉:「秀丽特制!?   さっそくいただくぞ!!(あわてて口に入れる)、ぐっ!!   」
                              邵可:「そんなに一気にほお张るから。さ、このお茶を饮んでください!   」
                              刘辉:「(あわててお茶を饮み)ぷはーー。すまぬ。しかし、相変わらずのにが、うまい茶だ。この茶を饮んだ后には甘いものがほしくなるから、だんごにぴったりといえばぴったりだな…」
                              邵可:「主上、慌てて召し上がったから、当たりのだんごだったかどうか、わからなかったんじゃないですか?」
                              刘辉:「当たり?   普通のだんごと违って、中に黄身あんが入っていたのはわかったぞ。月见に见立ててだろう?   さすが、秀丽」
                              邵可:「いいえ。それはスカなんですよ。当たりは、同じ黄色でも、栗がまるごと入っているんだそうです」
                              刘辉:「栗?   それは気づかなかった…。待てよ?   最后ののどにつまったあれがそうだったのかも…」
                              邵可:「それは、もったいなかったですね。ちなみに、当たりがあればハズレもある、ということで辛子あん入りだんごもあるそうですよ」
                              刘辉:「(ゾッとして)邵可……、そういう大事なことは食べ始める前に言ってくれ……」


                              19楼2010-05-26 14:23
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