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眉唾(まゆつば)の噂(うわさ)です
二人(ふたり)が道(みち)行(ゆ)く先(さき)で
見慣(みな)れない場所(ばしょ)に辿(たど)り着(つ)いていたので
怖(こわ)くなりました
手(て)を繋(つな)ぎ小走(こばし)りで立(た)ち去(さ)ろうとして
小石(こいし)に躓(つまず)き転(ころ)んだら
二連二拍(にれんにはく)の正弦波(せいげんは)が
近(ちか)づいて来(く)るのです
その見(み)た目(め)から目(め)を付(つ)けられてたのか
片方(かたほう)はもう消(き)えていた
雨(あめ)の音(おと)が耳(みみ)に付(つ)く
頃(ころ)のお話(はなし)です
無色透明(むしょくとうめい)の水銀(すいぎん)は
満(み)たされていました
いつも行(ゆ)く帰(かえ)り道(みち)
一人(ひとり)が道行(みちゆ)く先(さき)で
見慣(みな)れない標識(ひょうしき)を見(み)つけていたので
怖(こわ)くなりました
悪戯(いたずら)な妖(あやかし)に誘(さそ)われていたら
ひたむきな愚者(ぐしゃ)は踊(おど)らされ
二拍二連(にはくにれん)のノコギリ波(は)を
生(う)み出(だ)した気(き)になるのです
その見(み)た目(め)から危険(きけん)だと理解(わか)らずに
気(き)が付(つ)けばもう█████(のまれてた)
蝉(せみ)の聲(こえ)が耳(みみ)に付(つ)く
頃(ころ)のお話(はなし)です
無色透明(むしょくとうめい)の水銀(すいぎん)は
底(そこ)を尽(つ)きてました